Q.彼女はコタツで丸くなるか?(2)








ん?今の会話は何だって?
回想という名の原因究明だよ



「……」ピクピク

「……」ピッ、ピピッ…プルルガチャ

『《おは「ラチェットォォォォオ!!」』
『《どうし「ネコ!耳!生えた!!」』
『実験成功のようだな』
「うぉっ!?何でいる!?いや、やっぱ言わなくていいよ!」
『あえて言おう!確信犯であるとっ!…ずっとここにいました』

どうやら昨日帰ったと見せかけて窓際に止まっていたらしい。

「だまらっしゃいコンニャロウめ!つーか実験って…元に戻して!」
『ね●ね●ね●ねを改良し作った"ねこねこなるね"だ。…我ながらイイ仕事をした』

喜怒哀楽に合わせて動いてるらしい耳を見て一人悦に浸り頷きながら喋るラチェットに私はorzの体勢をとった。

『直す薬は基地のラボにある』らしく、渋々彼に乗り移動。

『まぁそう怒らないでくれシエン。よく似合って』
「これ以上喋ったらシートで爪研ぐぞ」
『…』
「…」


- IN ディエゴガルシアNEST基地-








『イヤァァアアアアアアアッ!!』
「キャーッ!それどうしたシエン!」
「あんたらがどうした」

基地に着いて目があった途端、頬パーツに手を当て裏返った声で悲鳴を上げるアイアンハイドとレノックス。

『「……」』

カチカチカチカチ

「無言でケータイのシャッター切るなっ!」

シャッターボタンを高速連打しながらにじり寄ってくる二人にビビっていると。
ヒョイとアイアンハイドが幸縁の服を摘み持ち上げた。

『触らせてくれ』
「えっ、ちょっ」
『黒猫か…毛並みが良いな』

優しく耳を摘まみ、観察しながら大きい動作で毛と耳を撫でるアイアンハイド。最初にサムん家のモージョに会ったときとは大違いだ。動物に興味もったのかな?


「アイちゃん?」
『……シエン。これが日本の文化、萌えというやつなんだな?癒されるなウィル』
「え゛?いや」
「あぁそうだろうな…もしアナベルにネコミミがあったら……アナベルにネコミミアナベルにネコミミアナベルにネコミミアナベルにネコミミ」
「息が荒いよコワイヨー!!」

それはアニマルセラピーというのでは、と反論しようとしたらレノックスさんがバグりました。
ザワザワしてるのに気づいて下を見ると、周りにカメラを構えている人数が増えている。

「ラチェッ…!」

怖くなり、助けを求め原因を作った奴を呼ぶが…いない。

「あの野郎…!」

一人焦っていると、

『どうしたシエン?…お前その頭のミミどうした!?』
「ジャズ!」

またヒョイと、アイアンハイドの手からジャズの手へと移動させられる。

「これはラチェットが」
『触ってもいいか!』
「ブルータス、お前もか」
『……ダメ?』
「いや…いいけど」(あざとい)
『おっし!!』

ジャズは私を顔の前まで持って来ると、あの特徴的な指でカリカリとネコミミの付け根あたりを撫で始めた。


サワサワ フニフニ

「…ん」
(コイツ……撫で方が絶妙だと…!)
『どうだ?』
「気持ちいい…あぁー、いい感じ」
『「「「「ちくしょぉおー!今度は尻尾もお願いします!!」」」」』

心地よさにうっとりしていると、誰かの魂の叫びでビクリと我に返る。

「ジャズありがとう…でもごめんよ、ラチェットを探さないと」
『頼む!もう少し!』
「ん〜…ごめ『もう我慢できん!ジャズ!シエンを渡せ!』
『やだね!俺はもっとシエンで癒されたい!』
『黙れ!似たような聴覚パーツしやがって!もしシエンを渡さないなら…』
『「渡さないなら?」』
『お前で癒されてやる!!』

シーン…

『……すまないシエン。ちょっと用事ができたのでこれにて失礼しますさようなら!』

あっという間にトランスフォームして去っていくジャズ。

「き、気をつけてね〜…」

振り向くと

「「「『…ニコッ』」」」

過労寸前の野郎どもの微笑みが待ち構えていた。
笑い事じゃねえ。

「確保ぉおお!」
「「「「うぉぉおおっ!」」」」
「いやあーーっ!!」

こちらに向かって一斉に隊員が突っ込んできた。

「萌えぇー!」「コスプレエッ(ry)」『「自重しろ!」』「「「イエッサー!!」」」

捕まったら、いろんな意味でヤられる。

「ビーちゃあああん!」
『アイツはサムの家だ』
「うわぁあっこうなったらっ!」

隊員をかわしながら逃走ルートを探し、私はなんとか扉の隙間に体を滑り込ませた。
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