
赤と白と温もりにまつわるetc(7)
おまけ
片付けをしていた幸縁があっ、と声を上げた。
「そういえば」
「どうしたシエン」
「どうしようサイドウェイズ…扉壊れて鍵が閉まらないから寝れないよ」
「あ〜どうすっか…メガトロン様!」
「なんだ」
「破壊された扉の施錠が出来ずに…シエンが困っております」
「フム…」
「明日暇な人…いない?誰か一晩でいいから泊まってくれないかなぁ?」
喧嘩になりました。
「じゃあサウンドウェーブと、デモリッシャー。よろしくね」
「あぁ」
「任せろ」
「みんな泊まれたら良かったのに…」
仕事があったり、ジャンケンに負けたり無言の圧力に負けたり…。脱落者は渋々基地へと戻っていった。
「じゃあ…寝ようか」
(騒いでもう疲れた!)
「…そうだな」
「お疲れさん、シエン」
片付けが終わり、伸びをしながら言うとデモリッシャーが返事をし、サウンドウェーブが触手を絡ませてきた。
「ふふ、くすぐったいよ」
「あぁ…これからすぐ良くしてヤる」
「「…え゛」」
室内の空気が固まった。カメラ越しの空気も固まった。
「あの…サウンドウェーブさん?」
「大丈夫大丈夫、あっという間だから」
「だいじょばねぇえええ!!」
「もしもし閣下!サウンドウェーブが!」
メガトロンに通信をするデモリッシャー。その横でサウンドウェーブがじたばた暴れる幸縁を触手で押さえつける。
「離せ酔っ払い音波!」
彼は顔を近づけ言った。
「ここから大人の時間だ」
バツンッ!!
「おい!カメラの映像途切れたぞ!」
「駄目です!全ての映像途切れました!」
NEST盗撮班(命名ラチェット)が消えた映像に驚きの声を上げる。
そして彼等は気づいた。
気づいてしまった。
今彼は、此方を見ていなかったか?
「随分と楽しそうなことをしているなぁ…虫けら共」
「ヒィッ!?」
「覚悟は、出来ているだろう?」
翌日基地の一角が粉微塵に大破し、幸縁の家から盗撮盗聴機材が消えた。
Fin.