Sea side(2)




「やぁ」
「えっと、ハロー?」

振り返ると知らない青年数人。そのうちの一人が肩に触れていた。

(──正真正銘人間だろうな。目も違和感ないし。でも何の用だ?)

「なんか、元気無いなと思って。大丈夫?彼氏とケンカ?」
「えっ、いや!違います!彼氏なんて居ないし!」

思わず両手を振って否定する。なに言ってんだ彼は!

「そうなの?こんなにかわいくて魅力的なのに」
「へ……?」
「君のボーイフレンドに立候補してもいいかな?」

(これもしや…ナンパなの?!いやいやいや!きっと顔色悪いから親切にしてくれたんだようんきっと!
それに日本人だから物珍しいんだろうもし万が一ナンパなら自分で言うのもアレだが、戦場でボロボロになったり頭がボサボサになったり…ひどいとこを見てないからそういうことが言えるんだよキミ等は!現実は厳しいよ!だから頼むっ!肩の手をはずしてくれぇぇええ!)

「ぁ〜…ありがとうございます?」

にこやかに言いながら少し身を捩るが、肩の手は離れない。

(怖ぇ!)

そんなことをしているうちに幸縁の隣に青年の一人が座ってきた。ポカンとしていると距離を詰められる。

「せっかく海にいるのに一人で座ってたらつまんないだろ?俺達と遊ぼうぜ」
「あ〜大丈夫です。友人達が待ってるんで、結構です」

ワザと日本語で言うのが早いか、お辞儀した幸縁はサッと立って荷物を持って逃げた。

「ナンパだったぁあー!!」
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