白路を行く(2)



「はーい。どちら様ですか〜」
「擬態名称MH-53 ペイブロウ、ディセプティコンのブラックアウトだ」
「これ名乗るの流行ってるの?」
「いや、だが分かり易いだろう?スコルポノックは居るか?」
「うん。どうぞお入りください…寒っ!」

(流石保護者。二言目はスコちゃん)

笑いながら室内に招き入れ、すぐドアを閉める。

「お疲れ様」
「あぁ…スコルポノック」
「マスター!おかえりなさいー」
「邪魔してるぜぇ〜」
「ったく…基地に帰るぞ」
「「えぇーっ!!」」

ブラックアウトにブーイングする二人。フレンジーはともかく、スコルポノックがダダをこねるのは珍しい。

「黒兄ぃに。まだお仕事あるの?」
「簡単な物だがな。それに、ディセプティコンが無断で外出したとなるとまた面倒が…」
「そうなんだ、なら」
「スコやだ!」
「同意だな」
「お前ら…」

ごねる二人に苛立ち始めるブラックアウト。

「わかった。家に居て良いよ。ブラックアウトも今日は泊まっていきな?」
「しかしシエン」
「ちょっとオプティマスとメガトロンに連絡するね」

携帯には、もう衛星にいるサウンドウェーブが繋げてくれたオプティマスの名前が。

「もしもし、オプティマス?」
「幸縁。久しぶりだ…其方にフレンジーとスコルポノックが来ているだろう?」
「久しぶり。うん、居るよ?」

そしていきなり幸縁が言い出す。

「今日は此処でフレンジーとスコルポノックとブラックアウトはクリスマスを過ごします!」
「ホァッ!?」
「どういうことだ幸縁」
「メガトロンさん。彼等を返して欲しくばオプティマスとペアルックのミニスカサンタさんの格好をして、『メリークリスマス!プレゼントはわ・た・し』って」

ブチッ……ツー……ツー…

電話は切れた。
おそらくメガトロンもキレた。

「…今日は泊まりだー!」
「「イエーッ!」」
「…」

ブラックアウトは明日会う上司に殺されませんようにと星に祈ろうかと思ったが、星と聞いてスタースクリームが出てきたので考えるのをやめた。

「シエン」
「なに?」
「酒、付き合えよ」
「はい」

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