当然の結果(6)



悲鳴をあげながら階段を駆け上り、寝室に飛び込む。
同時に扉を閉めて、開かないように化粧棚等をバリケードにした。


「携帯電話、あった!もしもし!」
「どうしたシエン!」
「助けて!ストーカーが」
「開けろ売女め!犬の糞のほうがお前より慎みがあるぞ!!」

扉に体当たりする音が何度も聞こえる。

「分かった。すぐに向かう。そこから動くな」
「う、うん。ありがとう!…これでもう大丈夫。恐るべしムカ着火チェリーボーイ」
「聞こえてんだよ穴女が!」
「あ゛ぁ!?」

言われの無い暴言に幸縁はキレた。

「妄想乙!てめぇは女のケツばっかり見て興奮してる発情期のサルじゃねえか!!レジ並んでる最中にハァハァうっせぇって常連客のおばあちゃんからクレームきてんだよ見境い無し!保健所に連れていかれて去勢されて自家発電すらできなくなっちまえ!」
「なっ」
「万年童貞!億年皮被り!お前が末代ですね分かります!新品なのに買い手つかないなんて中古以下じゃん!ポンコツめ。え?もしかして使い物にならないんですか?男性用トイレで股間のボーイを慰められてなっ!はっはっはっはっはっ!」
「そ、そんなことねーし!」
「まーんねーん童貞は、ハナタレ幼女からオートマナーモードおばあちゃんまで守備範囲〜♪震えてケツ穴良い感じ〜♪男なのに女の子ちゃん〜♪」
「うるせえ!!」
「うるせえのは貴様だ不法侵入者」
「現行犯で逮捕ってか?」
「!?」

暴言の間に割り込んできた第三者にストーカーは驚き振り向いた。
いつの間にか、二人の制服警官が背後に立っていた。

「逃げられんぞストーカー」
「逃がす気ィ無い癖に」
「黙れ」
「了解〜」

そのまま無線でやり取りを進めるサングラスをかけた警官は、ストーカーの一挙手一投足を監視。
ストーカーを押し退け室内に向かって話しかけるもう一人はやる気がなさそうな態度をとっていたが、帽子の隙間から覗く目が。
鋭く光り、自身を貫いていたことに、ストーカー男は気づいた。

「あぁああああああ!!!!」

こうして、一週間という短い期間で、幸縁のストーカー被害は無くなった。

「花京院!イギー!アヴドゥル!終わったよ…」
「誰だソイツ等?」
「ぎゃあああああああっ!!オレの側に近寄るなぁああああああ!?」

事件は…。

「どうした!!」
「無事かシエン!?」
「バリケードがバリケード吹っ飛ばしたwww」
「またドア壊れたーー!!」

無事(?)終わりを告げた。
残ったのは彼女の笑顔と、自宅の修理料金の請求だけだった。

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