当然の結果(5)



普通の日常を過ごしているうちに、あっという間に1週間が経過した。
3・4日目はスタースクリームに任されたと張り切るサンダークラッカーと、休日出勤で不機嫌なスカイワープが来た。
喧嘩腰で突っかかってくるスカワは菓子を与え黙らせる。
彼はわ◯ビーフが気に入ったようで、三人で借りてきたDVDを見ている時でも一人で抱えて食べていた。
でも、たまに幸縁にあーんしていたので彼はツンデレに認定。
晩ごはんはカレーにしたら、何故かカレーは二人とも甘口が好きなようだった。

5・6日目にはアルバイトがあったのだが、なんとアストロトレインとバリケードが迎えに来てくれた。
タイプは違うが、顔が整っていてどこか影のある二人は、他の客の目を釘付けにしていたし、従業員にも事情を聴かれた。
そりゃあんなインテリヤクザ(イケメン)と用心棒(雄みを感じる)みたいな人いたら男でも固まる。
いつも店に来てくれる常連客もレジでビビっていた。
車で送られる時に幸縁がバリケードと話していると、アストロトレインが肩を抱いて来たので彼女もビビった。

(内容は自分のことも兄と呼んでみちゃくれないかとのこと。試しに兄貴と呼んだら笑って頭を撫でてくれた)

「うわあ〜、心がぴょんぴょんするんじゃあ…」

ストーカー被害から気を張り続け警戒していた彼女は、護衛についてくれるディセプティコン達のおかげで笑顔を取り戻しつつあった。
誰が来るのか事前に知らされていない幸縁は期待と申し訳なさを感じながらも、本日7日目の守護者を待っていた。


ピンポーン

「あ、来てくれたのかな?」

来客を告げるチャイムに幸縁は立ち上がった。

「は〜い。今日は誰ですか〜?」
「…」
「ん?もしも〜し」
「宅配便です」
「あぁ、はーい」

鍵を開けドアノブを回した瞬間、玄関扉が勢いよく開いた。

「やっぱりな」

途中まで。

「チェーンしといてよかった」
「このっ、クソッ!アバズレがぁあああ!!」
「おぉ本場のスラングは怖い怖い」

チェーンの隙間から罵声を浴びせてくる男は、幸縁が勤めているコンビニの常連客だった。
来店した際には必ずと言っていいほど彼女のレジに来ていたので、うっすらと顔は覚えていた。

(ほとんど話したことないんだけど…)

「ここ最近別の男達に会うたびに囲まれてて…。そんな女じゃないと思っていたのに!」
「ゲッ!?」

ストーカーが扉に蹴りを入れたせいでチェーンの金具が壊れてしまった。
ゆっくり開く扉の隙間から笑顔で室内を見てくる姿は、さながらホラー映画。

「ぎゃあああああ!!!!」
(シャイニングかよぉぉぉお?!)

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