爪先からハロウィンマーブル(7)
「もぉ〜うっ!ややこしいったらありゃしない!」「ぎゃぁああっ!」
「まさか俺達に化けるとはな…」
「味方同士で相討ちでも狙ってたのかな?バッファローマン先生」
「あわよくば、といったところだろう。ラーメンマンが参加してて助かったぜ。氣の流れで本物か判断できるとは、さすが中国四千年の歴史」
「褒めても何も出んぞ」
そう言いながら拳を繰り出し、自らに仮装した悪行超人を伸したラーメンマンは、相手をふん縛った。
「何か、シュールだね」
「そうだな」
「他の誰かにボコボコにされるよりマシだと思うがね」
万太郎・バッファローマンの2人は自分の偽物と鉢合わせた時のひと悶着を思い出し笑う。
「俺ぁ、あんな情けない声は出さない」
「ボクはまず、バッファローマン先生に喧嘩売らないよぉ〜」
「だな」
「皆、同じように分かりやすければいいのだが…」
「なぁ。もし、ケビンとロビンが鉢合わせてしまったら?」
「…どちらにしても大惨事だ」
本物でも偽物でも、奇行やら親子喧嘩で大変なことになるだろう。
だが、彼等三人が知らないところで危機は回避していた。
「グゥ…」
「やぁ」
「ウ、ウォーズマン」
「骨格、体脂肪率、声紋認証…ロビン本人である確率100%。まったく、オレの格好をしているから悪行超人かと思ってしまったよ」
「そ、そうか。サプライズのつもりだったのだが…」
「ダディ、トリックオアトリート」
「む、その声はケビ…!?」
「アンタ、昔ウォーズマンを鞭でぶっ叩いていたらしいな」
「ウァァ…」
「昔から厳しいし遊ばせてもくれないし…今、菓子持って無いよな?俺からのイタズラだ受け取れやオラァァアッ!」
「ぎゃあああ!!ネプチューンマンは止めてーーー!アリサがいいー!」
「黙れ変態馬鹿親父!」
ロビンは人知れず、海賊の仮装をしたウォーズマンにパロスペシャルをかけられた状態で、ボンテージを来たネプチューンマン(inケビン)にお仕置きイタズラされていた。
「何あれ」
偶然見つけた沙希はドン引き。
彼女はバレないように、こっそりとその場を去った。
あれからしばらく歩き回ったが、チエちゃんは見つからない。誰かと隠れてるのだろうか。
安否を不安に思いながら、悪行超人に見つからないように歩を進めると。
「いやぁああー!たすけてー!お兄ちゃーん!!!」
「!」
聞こえた悲鳴を頼りに遊園地内を走り抜け、観覧車のあるエリアに着くと、伝説超人レジェンドと
新世代超人ニュージェネレーションに囲まれた悪行超人数人が、少女を人質に睨み合っていた。
騒ぎを聞きつけた他の超人達も仲間に加わる。
「その子を解放しろ!」
「ケッ、弱えやつを盾にしねぇと戦えないなら最初からすんじゃねぇよ」
スーパートリニティーズの二人が人質の解放を呼び掛ける。
残った悪行超人はそいつ等だけらしく、最後の悪あがきに出たようだ。
「誰がはい分かりましたと言うこと聞くかっ!」
口角泡を飛ばし人質を拘束する腕に力が入る。
写真の少女、チエは腕に爪を立て抵抗するが超人の身体には傷一つつかない。
(早く助けなきゃ!)