スカサハの友人である主人公がクー・フーリンに求婚される


ルーンに関しては右に出るものがいないとまで言われるスカサハの友人。性格やら口調やらはスカサハを少し柔らかくした感じ。

修行中にスカサハに用があった主人公が現れる→クー・フーリン一目惚れ→ケルト式ド直球求婚ラッシュ→主人公げんなり→絶対に諦めない男クー・フーリン→弟子が友人に求婚しててとんでもなく愉快だが本当に結婚したら友人をとられてしまうと思い、師匠にあるまじき本気モードで時々妨害→しかし絶対に諦めない男クー・フーリン→主人公「勘弁してくれ……」

FGO設定ならクラスはキャスター。友人スカサハがいて幸せだったのにクー・フーリンが何故か4人に増えてる!しかもなんだか煩いメイヴまでいる!さらにはセクハラかましてくるフェルグス!おまけに顔だけはいい何故か慕ってくるフィオナ騎士団勢!や、やめろ〜。わたしは平和に生きたいんだ〜〜。(しかし叶わない)

ついでに英雄王あたりにちょっかい出されればいいと思う。






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「シュゼ!こんな所に居たのか!」

「あーー…。何故、ここがわかった?セタンタ」

「幼名は勘弁してくれや。ここ、アンタの気に入りの場所だろ?」


絶対に見つかりたくなかった相手に見つかってしまった。
お気に入りのここは友人であるスカサハにしか教えたことはない。森を見渡せるほどの高さにある崖は生半可な戦士では到底来ることは出来ない。それをいい事幸いと、自分の特等席とし、静かな一時を楽しんでいた。そう、楽しんでいたのだ。

照れくさそうに笑う男は友人の弟子であるクー・フーリン。"クランの猛犬"などと呼ばれ、師匠に恥じない武勇を掲げる男である。戦士としてなら心の底から讃えることが出来るが、異性として、一人の男としては残念ながら願い下げだ。

こと色恋沙汰に関して、この男のいい噂を聞いたことがない。乙女達はこのなかなかに整った顔といくつもの武勇を掲げるほどの実力に惹かれ、恋をする。しかし、クー・フーリンは一人の女のみを選び、生涯をかけて愛すような男ではない。美しいものに手を出し、愛らしいものに手を出し、気の強いものにも手を出す。そういう男だった。

そのような "いかにもケルトの男" といったやつに求婚などされて、すぐに頷く女はいるだろうか。まあ残念ながらごまんと居る。しかし、その中にわたしは含まれていない。そのように女にだらしなく、ましてや友の弟子と結婚だなんてまっぴらごめんだ。


「何故、わたしがここを気に入ってると?」

「アンタのことはなんでも知ってる。いや、知りてぇと思うからこそ必死になって調べるもんだ」

「……つまり、つけてきたと?」

「別に初めてじゃねぇがな」


直接の弟子ではないとは言え、後をつけられて気付かないだなんてスカサハに知られればきっと鍛錬が足りないと叱られてしまう。自分でも情けなく思う。はぁ、とため息を吐くとクー・フーリンはわたしの顔を覗き込んだ。


「シュゼ。俺はアンタのことはなんでも知りてぇ。好きなことも嫌いなことも、どんな男が好みなのかも」

「何度も言うが、お前のような餓鬼はお断りだ」

「わかってるさ。だから、アンタ好みの男になる。そのためにアンタの好みを教えてくれ。俺はアンタが"そうしろ"と言うのならそうする」

「例えお前がわたし好みの男になっても、お前だけは、絶対に、ない」

「……わからねぇだろ!」


苦虫を噛んだように、機嫌の悪い犬のように、歯を剥き出しにして吠えるクー・フーリン。なんて面倒な男なんだ。これならさっさとそこらへんの男と契でも交わしておくんだったかな。

そう思った瞬間、とても女に触れる力とは思えない力で肩を掴まれた。ギラギラと光る赤い瞳で貫かれる。


「アンタが他の男と結ばれたら、俺はその男を殺す。そんでアンタを二度と他の男の前には出さねぇ」


その顔は、なんだか少し、スカサハに似てるなとのんきに思うわたしは、この猛犬から逃げられるのだろうか。