第一章
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「いってきまーす。」
「行ってらっしゃーい。」
朝からルンルン気分で家を出る。
だって、だって今日の1限目は歴史なんだから!!
これを生粋の歴女である私がルンルン気分じゃなくてどうするんだ!!
「はよ〜!」
「あっおはよ紫!ってテンション高いなこの歴女!」
「いえ、それほどでも〜。」
「褒めてない!」
この子は私の大親友の紅葉(もみじ)。私にとってかけがえの無い存在だ。
「だって、今やってるの平安時代だよ!藤原道長だよ!紫式部だよ!清少納言だよ!」
「はいはい。あんた清継張りに目きらっきらしてるよ。」
「失礼な!あんな非常識男と一緒にしないで。」
「噂をすればその非常識男が来たよ。」
「・・・だから、妖怪はいるんだよね!!」
遂に、遂に此処まできたか、非常識男!!此処1組だから!あんた3組だから!
「ほんと、紫ってああゆう男、てか人間無理だよね。」
「当たり前でしょ。あんな非常識、これからどうやって生きてくつもりなんだろう。あぁあいつ金持ちか(嘲笑)」
「こわっ!相変わらず容赦ないね(爆笑)ま、でも私もあいつは無理かな。金あっても。」
「でしょ〜。やっぱ紅葉とは気が合うわ〜」
「おぉ!!そこにいるのは妖怪好きの藤ノ宮さんじゃぁないかい!!是非とも今日うちで呪いの人形を見ないかい!?」
来た・・・人類の公害。ワカメ非常識男清継。
私は妖怪好きじゃない。宇治拾遺物語に百鬼夜行の記述が出てるから、妖怪はいればいいなとは思うけど。
「うるさいワカメ。私は妖怪好きじゃない。お前はもっと好きじゃない。てか興味ない。よって行かない。サヨウナラ。」
息継ぎなしで言い切った!なんか達成感あふれる。
「よっ!姉御さすが!!清継なんて追い返してしまえ!」
・・・男子達よ。私はいつからお前らの姉御になった。まぁいいけど。
「う・・・、だ、だが、うちには貴重な歴史的書物がたくさんあるぞ。それにも興味はないのかい?」
あっどうしよ。心が揺れた。歴史の文字に心が揺れた。
「・・・考えとく。」
「「「姉御〜!!!歴史に負けるな〜!!!」」」
「さすが歴女。歴史の文字はワカメ非常識男にも勝つのね。」
とりあえず、男子と紅葉うるさい。
波乱の予感がしてきました。
私と親友とワカメ
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