いつだってヒーロー
NGを連発したドラマの撮影の後に入っていた映画の撮影で上手く役の切り替えができてなくて監督の思う役を演じることができなくて、先に何回もやることになるだろうアクションシーンを撮ろうと言ってくれた監督のそれが私に対しての配慮なのかと思うと申し訳なくて、自意識過剰でも期待には応えたいと思ったのに焦りが出てしまったのか、もう少しで大きな怪我をしそうな程の失敗をしてしまって撮影が一時的に止まってしまった。
大丈夫だと言っても後から痛くなることもあるからとまるで怪我人のように扱われて自分のせいで撮影が押してしまうことに目の奥がツンとして泣きそうになった。
「名前?大丈夫?」
「大丈夫。ごめん賢人」
「俺は全然大丈夫だよ」
「羌瘣になりきれない自分が悔しい」
「そういうときあるよ?俺も。焦んなくていいって、って言っても焦っちゃうよな」
「うん。ありがとう」
ドラマで共演してから同い年ということもあって弱音を言い合える数少ない友達の1人の山崎賢人。
頑張ろうって突き出された拳に拳をぶつけてスタッフさんにOKを貰ってからまた撮影が再開した。
できるだけ共演者やスタッフさんたちに謝罪と感謝を伝えて、みんなが失敗したことよりも良かったことを口々に言ってくれて本当にいろんなことに恵まれているなと思った。
いろんな人に励まされても引きずってしまうものは仕方なくて、家に帰ってきてからも買ってくるつもりでいたものを買い忘れたことに気づいたりして、自分で自分が嫌になる。
ぐるぐるといろんな嫌なことが頭をいっぱいにしてジワジワと感情が液体に変わって目に溜まっていく。泣きたくないのに出てきたものを止めることができない。
こういうときに甘えさせてくれるはずのジェシーがいなくて何でいないのと理不尽な苛立ちを覚えてそれすらも自分の嫌なことにつながってしまう。
いつでも見れるように設定してあるホーム画面の笑顔のジェシーの写真に「ごめんね」と内心で謝った。
____
撫でられているのを感じて目を開けるとジェシーの目と目が合った。
泣いた後にそのまま寝てしまっていたみたい。
ソファから顔を離さないままジェシーの顔を見れば笑顔が返ってきた。
「起こした?」
「……おかえり」
「ただいま。勝手にメイク落としちゃった」
そういえばメイクも落としてなかったなと思い返して仮面が取れたみたいに顔がスッキリしていた。唇を拭われて直ぐにキスが落ちてきた。
テーブルの上に置いてあるものを見て驚いた。
「これ買ってきてくれたの?」
「買わなきゃーって言ってたの思い出して、被るかなーって思ったけど何個あっても困んないかなって思って」
「ジェシーは何回私のヒーローになるの?」
「えー?これだけでヒーローになれるなら100回は軽く超えちゃうかも」
「ふふふ。ありがとう」
暗い気持ちにジェシーが入るだけで光をくれる。
今度は別の意味でジワジワと涙が目に集まってきて思わず手で顔を隠せば手を取られて流れた涙を拭われる。
「疲れちゃった?」
「今日、たくさん失敗した」
「うん」
「みんなに迷惑かけちゃって、悔しくて、甘えたいときに側にいてくれないジェシーに何でいないのって、イライラした」
「huhu、うん。ごめんね」
「んーん、ごめんね。ジェシーがいないとダメになってるね」
「いいよ。良いときも悪いときも愛してるから」
その言葉に驚いたけど嬉しくて笑って抱きしめてって意味を込めて腕を広げれば直ぐに体全部で抱きしめてくれた。
「お風呂は?」
「まだ」
「じゃあ一緒に入ろ」
「うん入る」
「上がったら名前の好きなやつ買ってきてあるから食べさせてあげる」
「!!今日はもうとことんジェシーに甘えることにした」
「AHAHA!Leave it to me,My princess!」
大丈夫だと言っても後から痛くなることもあるからとまるで怪我人のように扱われて自分のせいで撮影が押してしまうことに目の奥がツンとして泣きそうになった。
「名前?大丈夫?」
「大丈夫。ごめん賢人」
「俺は全然大丈夫だよ」
「羌瘣になりきれない自分が悔しい」
「そういうときあるよ?俺も。焦んなくていいって、って言っても焦っちゃうよな」
「うん。ありがとう」
ドラマで共演してから同い年ということもあって弱音を言い合える数少ない友達の1人の山崎賢人。
頑張ろうって突き出された拳に拳をぶつけてスタッフさんにOKを貰ってからまた撮影が再開した。
できるだけ共演者やスタッフさんたちに謝罪と感謝を伝えて、みんなが失敗したことよりも良かったことを口々に言ってくれて本当にいろんなことに恵まれているなと思った。
いろんな人に励まされても引きずってしまうものは仕方なくて、家に帰ってきてからも買ってくるつもりでいたものを買い忘れたことに気づいたりして、自分で自分が嫌になる。
ぐるぐるといろんな嫌なことが頭をいっぱいにしてジワジワと感情が液体に変わって目に溜まっていく。泣きたくないのに出てきたものを止めることができない。
こういうときに甘えさせてくれるはずのジェシーがいなくて何でいないのと理不尽な苛立ちを覚えてそれすらも自分の嫌なことにつながってしまう。
いつでも見れるように設定してあるホーム画面の笑顔のジェシーの写真に「ごめんね」と内心で謝った。
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撫でられているのを感じて目を開けるとジェシーの目と目が合った。
泣いた後にそのまま寝てしまっていたみたい。
ソファから顔を離さないままジェシーの顔を見れば笑顔が返ってきた。
「起こした?」
「……おかえり」
「ただいま。勝手にメイク落としちゃった」
そういえばメイクも落としてなかったなと思い返して仮面が取れたみたいに顔がスッキリしていた。唇を拭われて直ぐにキスが落ちてきた。
テーブルの上に置いてあるものを見て驚いた。
「これ買ってきてくれたの?」
「買わなきゃーって言ってたの思い出して、被るかなーって思ったけど何個あっても困んないかなって思って」
「ジェシーは何回私のヒーローになるの?」
「えー?これだけでヒーローになれるなら100回は軽く超えちゃうかも」
「ふふふ。ありがとう」
暗い気持ちにジェシーが入るだけで光をくれる。
今度は別の意味でジワジワと涙が目に集まってきて思わず手で顔を隠せば手を取られて流れた涙を拭われる。
「疲れちゃった?」
「今日、たくさん失敗した」
「うん」
「みんなに迷惑かけちゃって、悔しくて、甘えたいときに側にいてくれないジェシーに何でいないのって、イライラした」
「huhu、うん。ごめんね」
「んーん、ごめんね。ジェシーがいないとダメになってるね」
「いいよ。良いときも悪いときも愛してるから」
その言葉に驚いたけど嬉しくて笑って抱きしめてって意味を込めて腕を広げれば直ぐに体全部で抱きしめてくれた。
「お風呂は?」
「まだ」
「じゃあ一緒に入ろ」
「うん入る」
「上がったら名前の好きなやつ買ってきてあるから食べさせてあげる」
「!!今日はもうとことんジェシーに甘えることにした」
「AHAHA!Leave it to me,My princess!」