7人で


結婚して、結婚式のためにお互いに持っているものや家族が持っている写真を見返してこんなこともあったねーなんて思い出話をすることが増えて、その話のほとんどにSixTONESの誰かが1人は出てきて切っても切れないみたいな関係が嬉しくて。

ギターを片手に思いつくフレーズを書き出して歌にする。結婚式で歌えたらいいなって気軽に考えてたのに。


「ねー名前」
「んー?」
「これさー、SixTONESで歌わない?」
「ん?どういうこと」
「SixTONESの曲として出そうよ」
「え、う、ん?」
「んははっ!名前もSixTONESでしょ」
「え、えー……もう一回歌詞考えていい?」
「ダメー」


そんな提案をしてくるなんて思ってなくて、机の上に置いたままにしとくんじゃなかったなって後悔と嬉しさが混じって変な顔になってるだろうな。
ジェシーが言ってるだけでSixTONESの曲として出せるかも皆がいいなって思ってくれるかも分からないけど皆との曲が一曲でもできる可能性があるのは嬉しい。


「じゃあ名前、1回一緒に歌うの撮ろっか」
「えっ、今?」
「今!1回俺に歌って。わかんないから」
「知らない曲でも歌える特技どこやったの?」
「聞きたいもん!俺の特権でしょ?」


嬉しそうにギターを持たせてくるジェシーが可愛くておねだりに答えてしまうのだけど。
隣に座って聞く体勢になっているジェシーに苦笑しながら少しだけ発声練習をして息を吸い込んだ。




____


YouTubeの撮影の前にジェシーが見てほしいと言われて配られた人数分の紙には歌詞らしきものが書かれていて上の方に書いてある作詞作曲の横にエマの名前があって多分みんな同じ顔してジェシーを見てた。
当人は悪戯が成功したみたいな顔して自分のスマホの動画を再生してきた。

ジェシーとエマが歌うタイトルのついていない曲はジェシーとエマの人生を歌っているはずなのにその中に散りばめられた単語がSixTONESのメンバーを思い起こされてジェシー以外の皆がそれに聞き入る。
歌い終わって照れたように笑うエマを最後に動画が終わった。
何を言うのが正解なのか分からないけど言わせてほしい。


「めっちゃいい歌」
「AHAHA!ねー、いい歌」
「え、これどうしたの?」
「名前はね、昔のこと思い出してたらできちゃったーみたいなこと言ってた」
「それでこんなのできるのすげえよ」
「それで、これを俺らに聴かせてきたのって自慢とかじゃないよね?」
「うん、SixTONESの曲で出したいなって」
「エマも歌ってくれんの?」
「もちろん」
「うっわ!やりたい!」
「エマの事務所的にはオッケーなの?」
「先にマネージャーさんに聞いたけど楽曲として出す俺らがいいなら問題はないって」
「よっしゃ!」


これをエマが入ったSixTONESの曲として出せることに皆嬉しくて、きっとエマはそんなことになるなんて想像もしないで作ったんだろうけど。
多分一緒に暮らす家でこの歌詞を見たジェシーが提案したことなんだろうな。


「皆がいいって言ってくれるなら正式に事務所通して話し合いとかに入りたいなって名前が言ってた」
「今の俺らを見て断る要素があると思ってる?」
「思ってなーい」
「えー、ねえ、めっちゃ楽しみ」
「俺も!」


嬉しそうにエマに電話をかけるジェシーを見ながら、どんな形で提供するかは分からないけどエマを入れたSixTONESが短期間でも始動するのは楽しみで仕方ない。

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