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A地区570番道路4丁目、に建つ少しボロいコウバン(交番)。

知ってるかい?交番は「交代で番をする」からこの名が付いたというんだ。

コウバンに勤務する「ケイサツ」は、どこかの世界の「警察」と違って実に簡単な仕事である。ごちゃごちゃとした仕組みや階級などは全くと言って良い程ない。

ずばり、管轄内の犯罪者を取り締まるだけである。
犯罪のジャンルは問わない。万引きから殺人まで、罪が重かろうが軽かろうが全部ひっくるめて面倒を見る。
それがこの世界の「ケイサツ」だ。

この世界は治安が良いようで悪い。統括がしっかりしていないのだから、ケイサツだって自分勝手な奴らばっかり。
ケイサツの奴ら、犯罪者だったら罪が軽かろうが重かろうが殺(死刑に)して終わり、なんて奴の方が多いくらいだ。
だから、この世界のケイサツを漢字で書くと「警殺」。「警戒して犯罪者を殺す者」。

でも、そんな「警殺」が似合わない「ケイサツ」も居るには居る。
そんな、あっおいケイサツが勤務し始めたのが、このボロいコウバン。

彼女は、「へっぽコウバンの無能ケーサツ」って呼ばれることになる。