ジョルノと「相手に直してほしいところを言わないと出られない」部屋


「閉じ込めたくせにわざわざご丁寧に条件を提示してくるだなんて、まるで意味が分からない。…どう思う?ジョルノ」

「…確かに、罠である可能性が高いとは思いますが…しかし今のところ攻撃をされている感じがしない。壁や床を何かに変えることもできないところから、この空間自体が幽波紋だと僕は考えています」

「罠だとしても、もうこれを試す他何もしようがない、か…」

「こうして無駄な時間を過ごさせることも、罠のうちかもしれませんしね」

「それにしても『直してほしいところ』、か。ジョルノってあんま言うとこないから困るなぁ」

「いいですよ、気を遣わなくても」

「いやいや、変な拘りがあるわけでもないしキレやすいわけでもないじゃない。頭も良くて優しくて、細かいところはなんならブチャラティより気が回るまである」

「ブチャラティだけ名前が出ましたが、実質メンバーとの比較ですか?それ」

「まさかまさか。例えだよ、た・と・え。ジョルノがいかに完璧なのかを連ねただけ」

「フフ、ではそういうことにしておきましょう。…僕がなまえに直してもらいたいところというと…そうですね、『僕を子供扱いするところ』でしょうか」

「えー、別にそんなつもりないけどなぁ。実際年下だし後輩だしってのはあるけど、かなり頼りにしてるんだよ?」

「それはそれとして…いえ、まぁその言葉はありがたく受け取っておきます」

「あれ、もしかしてちょっと照れてる?」

「…そんなことはありません」

「あははっ、じゃあわたしの方は『素直じゃないところ』ってことにしようかな」

「だから、そんなことはないと、」

「ジョルノ!見て、ほんとに開いたよ!」

「ハァ…。本当に、いったいなんだったんだ」

「わたしが先に出て様子を見るから、ジョルノは念のため背後の警戒をお願い」

「…分かりました」

「(おや、思ったより素直だ)」

「(背中を任されるのは信頼の証、と思っておこう。…今は)」




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