ホルマジオの同僚はテンションが伴っていない
「あ、ホルマジオ!ねぇちょっと聞いて聞いて!」
「あー?どうしたよ」
「今日ね、よく行くバールのよく話をする店員さんに口説かれたのさ!」
「は?おいおい、マジかよ。そういう話をオレにしてくるっつーことに驚きだぜ」
「いやいや、まだ続きがあんのよ。そのお兄さんの口説き文句に、『キミは天使みたいだ』、的なのがあって!思わずコーヒー吹き出しそうになっちゃった」
「ヒヒッ、なまえは普段完璧に猫被ってるしなァ。その店員にはせめて夢見させたままでいてやれよ」
「うん、行きつけのとこだし、そのつもり。…にしても、昨日ターゲットに『死神』って言われてすぐだったから、あまりにタイムリーでほんとびっくりしたよ」
「…ん?オメーがコーヒーを吹きそうになったってのは、まさか吃驚して、ってことか?」
「ううん、めちゃくちゃビビって。もしかして昨日現場にいたのか?!とか考えてひやっとしたよ〜。こんな偶然ってあるんだね。心臓に悪いよ」
「あー…、悪ィが感情が追いつけてねーから同意もクソもできねぇよ」
「え、どういうことなの」
こっちの台詞だ。
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