あさちゅん!
ぐっすりと眠っていた意識が、ふわっと浮かぶような感覚。
おトイレに行きたいわけでもないのに目が覚めたということは、きっと朝になったのでしょう。
でも、なんだかすぐ近くにあるあったかいものが気持ちよくて、すぐに瞼を上げることができません。
「ん〜…」
ちょっとだけお腹のあたりが重たい気がするけれど、それもあったかい。
あったかいなにかはわたしにぐるっと巻きついているみたい。
もぞもぞ動いて手探りをすれば、腕を伸ばしきらなくても届くすぐのところにあったかいかたまりがありました。
それにくっつくとなんだかいいにおいがして、とても安心します。
「…なまえ、寝ぼけているのか…?」
このままもう一回寝ちゃってもいいかなぁ。そう思っていると、頭の上の方から掠れたおとこのひとの声が聞こえました。
お父さんの声じゃあない。
この声は…。
「でぃお…、」
わたしはやっと目を開けて、あったかいものの正体を見ました。
暗いお部屋のなかだけど、ずっと目を閉じていたから薄らでぃおのかおが見えます。
でぃおも眠たそうなかおで、でもちょっとわらっている、優しいかお。
あれ、わたし…昨日はでぃおと一緒に寝たんだっけ…?
「昨夜は遅かったからな。もう少し眠るといい」
でぃおが優しく頭を撫でてくれて、まだぼんやりする頭はどんどん眠たさに負けてしまいます。
誰かと一緒に眠るのはとってもとっても久しぶり。
あったかくて、いいにおいがする。
もう一度あったかいでぃおに体をくっつけて、今度はわたしもぎゅっと抱きつく。
一瞬、頭を撫でてくれていたでぃおの手が止まったけれど、すぐにまた撫でてくれた。
「おやすみ、なまえ…」
おやすみなさい、でぃお。
ちゃんとお返事をしたかったけれど、わたしはほとんど眠ってしまっていて、むにゃむにゃと言葉にならない声が出ただけでした。
DIOと幼女と朝の一コマ。
end
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