お見舞いに行こう
「あっ、ジョースターさんジョースターさん」
ジ「ん、なんじゃなまえ?」
「あの、病院内は盲導犬以外の動物は連れて行けないですよね。イギーちゃん、どうしましょうか」
ジ「む、そういえばそうじゃな…仕方ない、車に戻して来るか…」
「えっ!この暑い中車に置き去りにするなんて…熱中症、および脱水症状の原因となり、最悪死に至る恐れがありますよ!」
ジ「そうじゃな。人間と同じに考えて良いのかは分からんが、猛暑の車内は危険か」
「ええ、置き去り、ダメ、ゼッタイ!です」
承「お前ら何処に向かって話してんだ」
ポ「しかし、こいつにリードなんてもんが意味あるとは思えねえしな…。どうする?」
「あ、わたしの雪で足をキンキンに冷やして一時的に足の神経を麻痺させるというのはどうでしょう」
ジ「動物虐待ッ!」
ポ「お前ってなんか時々恐ろしい発想するな?!」
イ「(…やれやれ、付き合ってられねーぜ)」
ジ「イギー?!」
「隠し持っていたコーヒーガムを掠め取った!なんて鮮やかな手口…ッ!」
ポ「…あいつ、玄関トコで待ってるってことか…?」
承「どうやらそのようだな」
「わぁあ、かしこい!優しいっ!ごめんなさい、イギーちゃん。暫くの間ですがいい子で待っていて下さいね…!」
イ「(ふん、いいから早く行きやがれ)」
ア「ジョースターさん、皆。此処に居たのか」
「アヴドゥルさん!」
ポ「アヴドゥル!お前、まだ病室にいるはずじゃあ…」
ア「病室で待っていようかとも思ったのだが…やはりじっとしていられなくてな。医師に断って、先に退院の手続きを済ませてきたんだ」
ジ「そうか。…花京院のところへは行ったか?」
ア「いえ、皆と合流してからと思い、まだ」
「…良かった。アヴドゥルさん、思ったよりずっとお元気そうで…」
ア「ああ。心配をかけてすまない」
承「あとは花京院か…」
ポ「花京院の病室は…、」
ア「病室の場所は私が知っている。案内しよう」
コンコンッ
ジ「花京院、入るぞ」
「失礼します」
花「…ジョースターさん、と、なまえか」
ア「私と承太郎、それにポルナレフもいるぞ」
花「アヴドゥル。…傷はもういいのかい?」
ア「ああ。…それより花京院、キミこそ大事なくてなによりだ」
花「まぁね。瞳のところを切られたのではないらしいから、傷はすぐに治るらしい」
「うぅ…っ、よ゛かっだ…よがったですかきょういんさんんん〜!」
花「なまえ…またキミを泣かせてしまったな。すまない」
「“また”…?」
花「いや、なんでもないよ。…僕が中学の頃、同級生が野球のボールで眼球をクシャクシャになるくらい潰されたが、翌日には治っていたということがあった。眼球の中の水分が出ただけらしいんだ」
ポ「マジかよ…」
ジ「ノォオ〜…」
花「数日したら包帯が取れる。すぐにキミたちの後を追うよ。…DIOのいるカイロまで、あと800キロ足らず。皆、用心して旅を続けてくれ」
「花京院さんも、ムリはしないで下さいね…?」
花「ああ、ありがとう。…気を付けて」
end
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