柳生をいじる
「ぎゅうちゃん目付きわっる!」
「失礼な。なんですか急に」
「いやさ、この試合の時の写真って、仁王とぎゅうちゃん入れ替わってるんだよね?」
「どれ…そうですね、この時はまだお互い変装しています」
「だよね。ってことはさ、やっぱぎゅうちゃんってばすんごい目付き悪いじゃん。紳士なのに」
「いやいやいや、人を見た目だけで判断するのはよくないですよみょうじさん」
「えー、じゃぁ例えば大阪代表のとこのゴンタクレルーキーくんが、『実はむっちゃ勉強できるんです』とかあり得ると思う?」
「…、」
「ほらー!人の第一印象は6割り方見た目なんだよ」
「なんですかその無駄にリアルな数字」
「あれなの?やっぱ目ぇ悪いから?」
「まぁ…そうなのでしょうか?」
「わたしの前じゃメガネ取らないでね」
「そこまで言いますか」
「なんかいつものイメージから考えると、怖すぎてお金出しちゃいそう」
「泣きますよいい加減。だいたい、仁王くんとは普通に接しているじゃないですか」
「んー、仁王はもとからだからねー。あれだよ、例えば真田が急に山吹の千石みたくなるようなもんだよ」
「…それはあり得ないでしょう」
「それくらいわたしにとってはショッキングってことさ」
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