燭台切に夕餉のリクエスト


◇名前変換なし。


「燭台切、今日のお夕飯はお蕎麦でお願いします」

「お蕎麦?オーケー、任せて。でも珍しいね。主が自分の食べたいものを言ってくれるなんて」

「今日は大晦日ですから。確か、江戸時代くらいから定着したと聞いたことがあるんですが、現代の日本では大晦日にお蕎麦を食べる、という風習があるんですよ」

「へえ…。それには何か意味があるのかい?」

「はい。お蕎麦は切れやすい麺なので、『今年一年の災厄を断ち切る』という意味で食べるんです」

「なるほど。…ふふっ、刀である僕たちが『断ち切る』ために何かを食べるというのも、なかなか面白いね」

「確かに、少し変な感じがしますね。…でも、来年もまたみんなで雪合戦したり、お花見したり。たまにお酒を飲んだり、いろんなことしたいです。だから縁起がいいことはできるだけやっていきたいと…そう思ってます」

「…うん、そうだね。一振りも欠けることなく、来年も過ごしていけたらいいよね」

「うちには石切丸もいますし、災厄が付け入る隙なんて作ってあげません!」

「あははっ、それは頼もしい!それじゃあ僕も、精一杯美味しいお蕎麦を作ってみせるよ!」

「よろしくお願いしますね。あ、もちろんわたしも手伝います!」

「いいのかい?ありがとう!」




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