白石が鞄チェック


◇公式ファンブック40.5のネタより。


「なまえ、ちょお待ち」

「ん?なんだい白蔵部長」

「なんや白黒みたいな呼び方すなや」

「まぁ細かいことは気にしなさんな。禿げてしまうよ?」

「お前を禿がしたいわ。って、そんな話しにきたんやないっちゅーねん!」

「だからなにかって聞いてるじゃないか、さっきから」

「ちょお鞄の中見せえ」

「は?…とりあえず、その意図と意味、それからそれに伴う影響範囲を踏まえ、15文字程度で簡潔に述べてくれるかな」

「見・せ・え」

「まったく、問答無用というわけか」

「当たり前や。部長命令やで」

「別にやましいものは入っていないけどね…。ほら」

「おいコラ!ぱかぱかすな!見えへんやろ!」

「いやだなぁ。鞄の中身をチェックしながら動体視力も鍛えられるという、なんともお得なトレーニング方法じゃないか」

「ええい、鬱陶しい!鞄寄越さんかい!」

「あ、」

「なんや、えらい物の入っとらん鞄やな」

「そうだろう?だからもういいじゃないか。早く返しやがれ」

「え、今のダレ?」

「さあ。だから早く返せっつってんだろ」

「…」

「あ、こら!中身を出すんじゃない!」

「あ」

「っ、」

「なまえ、これ…」

「…さあ、知らないな」

「かわええトコあるやん」

「っうるさい!もういいだろう?!」

「ああ、すまんかったな」

「…、みんなには、」

「わかとるって。黙っとく」

「…ありがとう」

「その試合ん時の写真、焼き増ししてくれたらやけど」

「…キミもたいがいいい性格をしているよ」

「仲間思いってことでええやんか」




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