謙也に医学を勧める
◇名前変換なし。
「ねー、謙也のおうちって病院なの?」
「病院っちゅーか、まぁ病院やな」
「なんだそれ。まぁいいや」
「諦め早っ!それがどうかしたん?」
「いや、謙也もお医者さんになるのかなーって」
「あー、そらムリやな。俺頭ようないし」
「お父さんに治してもらえば?」
「俺のオトンはどんな名医やねん」
「えー、謙也お医者さん目指しなよ。白衣似合うよ、きっと。ぷっ」
「ちょ、えらい腹立つんやけど。自分で言っといて吹くなや」
「いや、でも、うん。似合うよ。惚れる」
「ほほほ惚れ…?!」
「あ、なんか財前くんとか似合いそうじゃない?」
「え?あ、ああ、財前な。…オペ着のが似合いそうちゃう?」
「オペ着?あの青っぽいやつ?」
「せや」
「あー、成る程ね。ぷっ」
「お前、結局誰がなにでも吹くんやないかい」
「いやいやそんなこと!小春ちゃんがナース服着てたら笑えないし」
「うん、それはまた違う意味やんな」
「白石が薬剤師とかハマりすぎだと思う」
「なんやあいつは漢方薬とか作ってそうやな」
「謙也と白石で病院やったら、えらいことになるよね」
「どういう意味合いで」
「ご近所のおばさまから女子中高生まで大集合!みたいな」
「ああ、そっちか」
「したらわたしも謙也の病院行くからね!」
「いや、お前はナースとして働いてもらうで」
「え、わたし頭よくないからムリ」
「せやからそれ言うたら終わりやって」
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