承太郎と体育祭前


◇平和な日常。


殲滅せんめつすべしッ!承太郎ゥウッ!」

「おいなまえ、そいつはおれに投げても意味ねえだろうが。玉入れの玉はカゴに、だぜ」ぽいっ

「やかましい!承太郎、キミの身長で玉入れなんて…最早反則の域だよ!ていうか、なんで不良のくせに体育祭とか参加するのさっ」

「やれやれ…。おれだって今年で卒業なんだ。最後くらい行事に参加するのも悪かねーと思うが?」

「うぅ…っ。承太郎が参加するというだけで、我がクラスから『優勝目指して頑張る』、という覇気がほぼ削げ落ちてしまった…。女子なんか、むしろキミを応援する気満々で競技どころじゃあない始末…!」

「とんだ言いがかりだな。何一つおれは悪くねえってのによ」

「…分かってるよ、逆恨みだってことくらい…。でも、」

「でも、なんだ」

「わたしが実行委員の時にクラスが優勝したら、就職の面接で胸張ってアピールできたっていうのに…!」

「驚くほど下卑た理由だな、おい」

「もうっ!そうでもなければわたしだって承太郎が競技してるとこ、しっかり見て応援しちゃいたいよ!」

「そいつは残念だ。お前が応援してくれるっつーならおれも張り切るんだがな」

「…心から言っとらんでしょう」

「いいや、割とマジだぜ」

「…っ、…じゃ、じゃあちょっとだけ、してもいいかな…応援」

「フッ、なまえの声ならよく聞こえるだろうよ」

「なにそれ、どういう意味…あっ」

「?」

「じゃあできるだけ大きい声出して、応援しながら承太郎の集中力を削いでいくスタイルでいこう!」

「…やれやれ、とんだParty Peopleだぜ…」

「なにその無駄にいい発音。そこはかとなく腹立つ」



拍手企画にて頂きましたワンフレーズをもとに書かせて頂きました!
パーリーピーポーは基本的にライブとかで観客を指す時に使うそうですね。…運動会の観客でこれは合っているのか?




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