仗助が承太郎の兄貴にアメリカへ招待された
◇4部終了後。
「初めまして、東方 仗助くん。承太郎の兄で、空条 なまえといいます。よろしく」
「ど、どうも、初めまして。えっと、今回はお招き頂いて、」
「まぁまぁ、堅苦しい挨拶はなしにしよう。…それに本当はもっと早く、こちらの方から日本へ出向くべきだったんだ。キミも夏休みの予定があっただろうに、招待に応じてくれてありがとう」
「いえ、そんな。おれの予定なんて大したことないですし、飛行機の、しかもファーストクラスに乗るなんて経験ができてむしろよかったっつーか…」
「ははっ、そう言ってもらえるとこちらも気が楽だよ。キミは弟が言っていたとおりの優しい子だな」
「えっ、承太郎さん、おれのことそんな風に言ってたんスか!」
「ああ。大変世話になったと聞いてるよ。その節は本当にありがとう。…そして、すまなかったね」
「…こっちこそ、承太郎さんにはすげーお世話になりました。学ばせてもらうことも多かったし、おれは別に強制されて事件に関わったわけじゃあないですよ」
「…ああ、すまない。そうじゃないんだ。確かにキミを危険な目に遭わせてしまったことや怪我をさせてしまったことも申し訳ないことではあるが…俺は、キミや承太郎になにもしてやれなかったから…」
「え…、」
「幽波紋使いじゃない奴が行っても足手纏いにしかならないってのは分かってるんだが…いつも肝心な時に役立たずなんだ、俺は」
「…なまえさんは、幽波紋使いじゃあないんですね」
「一応、なんか半透明なもんが傍にいるなってくらいは視えるよ。でも俺自身にその能力はないんだ。じいちゃんの言う肩の痣が薄らとしか出てないのと比例してるのかもしれないなぁ」
「でも、逆にそんだけじゃあないっスか」
「そんだけ…?」
「幽波紋使いじゃないってだけで、なまえさんが…その、役立たずなんてことはないと思います。なまえさんがいたからじじいも承太郎さんも色んなこと残して、任せて行けたんだと思います。…今回も、昔も」
「…」
「っす、すんません、良く知りもしねー奴がナマ言ってんじゃねーって感じっスよね…!」
「…いや、そんなことはないよ。…ただちょっと…はは、嬉しいって言うのかな、こーいうの。なんか物凄くむず痒い感じだ」
「…そ、っスか。おれもなんか、ちこっとむず痒いです…」
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