空条くんに迫られる


◇そこそこ病んでる空条くんと、病みムードをものともしないツッコミ属性のみょうじさん。


「みょうじ なまえ」

「はい?って、えっ、JOJ…空条くん…?!」

「おれのことを覚えていてくれたのか…嬉しいぜ」

「いや〜…覚えてたっていうか、この学校にいて貴方のこと知らない人間なんていない、ですよ」

「そうか…。おれもあんたのことを忘れたことは一瞬だってねぇ」

「『そうか』とはなんだったのか…。え、えぇと…わたしなんぞになにかご用でしょうか…?」

「ああ、大事な話がある。…ここじゃあなんだ。みょうじ、少し…そうだな、体育館裏にでも移動しよう」

「いやいやいやいや!嫌ですよ!?…わ、わたし、えええと、そうだ!英語で分からないところがあるので先生に聞きに行きたいんです!早くしないと先生部活の方へ行っちゃうし!」

「安心しな。英語ならおれの得意科目だ。おれが後からきっちり教えてやる」

「え、あ、はい。…じゃなくて!た、体育館裏なんて嫌です!どうしてここじゃあだめなんですか?!」

「やれやれ。おれはみょうじのために移動を提案してやったつもりなんだがな。…あんたがいいって言うなら、ここで言うぜ」

「是非そうしてください!穏便に!」

「おれは、あんたが好きだ」

「…へ…?」

「中学の頃、あんたは『強い男が好きだ』と言った」

「えっ!…わたし空条くんにそんなこと言ったっけ?!」

「あんたがダチと話してんのをこっそり聞いてただけだ。…だからおれはあんたが理想とする強い男になるために努力した」

「ちょちょちょ、さらっと流さないで?今ちょっと大事なこと言ってなかった?」

「中学の頃から好きだったんだ。それくらい仕方ねぇだろ」

「し、しかたないのか…。そうか…??」

「今や、この学校だけじゃねぇ。界隈の不良どももおれに敵うヤツはいなくなった。…なぁみょうじ、これであんたもおれを好きになってくれるよな?」

「うわああ、近い近い近い…!なんでナチュラルに壁へ追い込んでいるんですか…!」

「やっと気持ちを伝えられたんだ。有耶無耶に逃げられちゃあかなわねーからな」

「強気なのか弱気なのかわから−んッ!」

「おいおい、数年も募らせた感情をようやく口に出せたんだ。これで報われなかったらおれの理性ってやつがどうなるか分かったもんじゃねぇ。…そう思うと弱気にもなる」

「…それは弱気とは違うような…」

「さぁ、そろそろ我慢の限界だぜ。返事をくれよ、みょうじ…」

「…え…っと、…強さにも色々あるし、好きになるためにそういう色んな強い面を知っていきたいので、まずは清く正しく交換日記から始めましょう」




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