仗助くんの部屋にお邪魔する
「お邪魔しまぁす」
「えーっと、ちょっと散らかってっけど、適当に座って」
「そんな、全然散らかってなんかないよ。仗助くん、すごいきれいにしてるんだねぇ」
「いや〜、実はなまえちゃんが来るからと思って慌てて片付けたってのが真相なんだけどよォ〜」
「え、…ふふふ、そうなんだ。やっぱり誰か来る時って意識しちゃうよね。わたしも同じ!」
「誰か、じゃなくてなまえちゃんだからなんだけど…まぁいいや。…外寒かったろ?おれ、なんかあったかい飲み物でも淹れてくっから、ちこっと待ってて」
「ありがとう。お構いなく〜」
「…な、なんか一人になったら急に緊張してきた…!…あ、窓…すごい曇ってる。結構寒かったもんなぁ。昔よくこーいう曇ってるとこにらくがきしたっけ…」
キュキュ…ッ
「こーやって〜…ハートのついた相合傘とか描いちゃったりして。…えへへへ〜っ」
ガチャッ
「お待たせ〜」
「っきゃーッ!?」ゴシゴシ…!
「ん?なまえちゃんなにやってんだ?窓の傍にいたら寒いだろ。風邪ひいちまうぜ」
「あ、え、えっと、外をね!眺めてただけ。寒そうだなーって!」
「…?…んん?」
「仗助くん?」
「…いや、窓んとこになんか浮き出て…、」
「え?…っ!?」
「“なまえ”…と、じょうす…け、」
「わーっわーっ!」
「……さァーて、らくがきした悪いコは誰かな〜?」
「うわぁあっ、ごめんなさいごめんなさい!は、恥ずかしい…っ!」
「だーめ、悪いコにはお仕置きっスよ〜!うりゃっ」
「わぶっ!?くるしいよ仗助くーん…っ!」
窓に指でらくがきすると次に曇った時も浮き出るという罠。
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