承太郎と言葉の足りない子


「承太郎ってさ、毛薄いよね」

「…は?」

「うわ、凄い顔!?え、どしたの?」

「テメェ…なまえ、適当なことを言うんじゃあねーぜ。おれがお前の前でこの帽子を脱いだことは今んとこ一度もないはずだ」

「え?…あ、ごめんごめん!薄いって髪の毛じゃあなくってね、髭のこと」

「…髭?」

「うん。わたし、兄がいるんだけど、高校3年の頃は確かもう毎朝カミソリで髭剃ってたと思うんだよね。でも承太郎は毎朝とかしなくてもいいみたいだからさ。薄いんだなーって」

「そういうことか…。言葉が足りねぇんだよ、お前は」

「わー、まさか承太郎にそれを言われるとはー…」

「しかしまぁ…言われてみりゃあそうなのかもしれねぇな。あまり気にしたこたぁねーが」

「承太郎は、大人になったら髭生やしてみたかったりする?ジョースターさんみたいにさ」

「いや、邪魔くせぇだけだろ」

「んー、まぁそうかもね。ちゅーする時に気になっちゃいそう。なんてね、ふふふっ」

「(…煙草、吸わなきゃよかったか)」



煙草吸ってる時にはキスしない紳士さがあったらいい。




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