声が出ないっ!


「なまえ、承太郎からお前さんの声が出なくなったと聞いたが、大丈夫か?幽波紋攻撃ではないんじゃな?」

「…」こくこく

「昨日の戦いで声を張ったせいか、あるいは疲労か…。風邪のような症状がないのなら、明日には戻るじゃろう。なぁに、一日の辛抱じゃよ」

「…」こくこく

「しかしジョースターさん、通常時はともかく、いざ危険が迫った時に声が出ないというのは心配です。常時幽波紋を出しているわけにもいきませんし」

「確かに花京院の言うとおりかもしれねぇな。敵以前に、単に人混みではぐれたってだけでもこいつを探し出すのは難しいだろうぜ」

「…〜!」ぺしっ

「おい、別におれはお前をガキ扱いしてるわけじゃあねぇ。これは割りとマジな話だ」

「まぁ、確かに承太郎やジョースターさんならともかく、なまえがはぐれたとなると探すのは一苦労だろうな…」

「それなら、常に誰かと手を繋いでいればはぐれることもないじゃろう。例えはぐれたとしても、少なくとも一人にはならん。どうじゃ?」

「……、」

「なまえ、言いてぇことがあるんならこれに書きな」

『歩幅的に全員むり』

「…確かになまえって、気がついたらいつも最後尾になりがちだよな…」

「そこは男がうまくエスコートしてやるもんじゃろ〜?」

「そんなもん背負った方が早ぇだろ」

『嫌。花京院に協力してほしい』

「僕?ああ、もちろん協力するさ」

「まぁ、こういうことは花京院が適任じゃろう。わしからもよろしく頼むぞ、花京院!」



「…なぁ、おい、承太郎」

「なんだ、ポルナレフ」

「花京院となまえ、あいつらいったいどういうことなんだ?あのなまえの首に巻き付いてる細い紐みてーなの、ありゃ間違いなくハイエロファントグリーンだろ?!」

「ああ、あれか…。あれはなまえの頼みでやってることだ。気にするこたぁねぇよ」

「え…なまえってそーいう趣味なの…?!ひぇえ〜〜…」



生まれる新たなる誤解。




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