億泰くんに物欲調査を仕掛ける
「やぁ億泰くん。わたしはサンタの使いだよ」
「…なまえ、おめぇ…頭おかしくなっちまったのか?なんか悪いもんでも食ったとかよォ…」
「キミにはそのなまえという子に見えているのかもしれないが、それは仮の姿だよ。わたしはサンタの使いだからね、素性がバレるわけにはいかないのさ」
「ハァ?」
「まぁまぁ、わたしのことはどうでもいいんだよ。時に億泰くん、何か欲しいものはないかい?できれば5千円以内くらいのもので」
「欲しいものねぇ…。今うち、卵きらしてんだよなァ〜」
「いやいやいや、そういうんでなくて。なんかこう…クリスマスに貰ったら嬉しい!っていう、贅沢品?的なやつ」
「クリスマスっつってもよぉ…俺、あんましピンとこねぇんだよ。子供の頃は家が大変だったし、兄貴もそーいうの興味なかったし…って、おいおい!何泣いてんだよ?!」
「ぐす…っ、ご、ごめんね。なんか辛いこと聞いちゃったね…」
「別に今更辛いもなにもねぇよ。俺ァもう高校生だぜ?それに、特別なことがなくったって今年は親父と猫草も一緒だしよ〜」
「億泰くん…!」
「あ、でもケーキは食いてぇなぁ。オーソンで受け付けのチラシ貰ったんだけどよォ、すんげーうまそうだったんだよ」
「…よし、任せて!クリスマスにはケーキをホールでご馳走してあげちゃう!」
「え、マジ?!」
「あ…っ、って、サンタに伝えとくね」
「なまえって変なとこ突き通すよなァ〜」
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