億泰くんに物欲調査を仕掛ける


「やぁ億泰くん。わたしはサンタの使いだよ」

「…なまえ、おめぇ…頭おかしくなっちまったのか?なんか悪いもんでも食ったとかよォ…」

「キミにはそのなまえという子に見えているのかもしれないが、それは仮の姿だよ。わたしはサンタの使いだからね、素性がバレるわけにはいかないのさ」

「ハァ?」

「まぁまぁ、わたしのことはどうでもいいんだよ。時に億泰くん、何か欲しいものはないかい?できれば5千円以内くらいのもので」

「欲しいものねぇ…。今うち、卵きらしてんだよなァ〜」

「いやいやいや、そういうんでなくて。なんかこう…クリスマスに貰ったら嬉しい!っていう、贅沢品?的なやつ」

「クリスマスっつってもよぉ…俺、あんましピンとこねぇんだよ。子供の頃は家が大変だったし、兄貴もそーいうの興味なかったし…って、おいおい!何泣いてんだよ?!」

「ぐす…っ、ご、ごめんね。なんか辛いこと聞いちゃったね…」

「別に今更辛いもなにもねぇよ。俺ァもう高校生だぜ?それに、特別なことがなくったって今年は親父と猫草も一緒だしよ〜」

「億泰くん…!」

「あ、でもケーキは食いてぇなぁ。オーソンで受け付けのチラシ貰ったんだけどよォ、すんげーうまそうだったんだよ」

「…よし、任せて!クリスマスにはケーキをホールでご馳走してあげちゃう!」

「え、マジ?!」

「あ…っ、って、サンタに伝えとくね」

「なまえって変なとこ突き通すよなァ〜」




- 30/100 -

前ページ/次ページ


一覧へ

トップページへ