承太郎の兄貴は真剣に考えている
◇名前変換なし。
もうすぐクリスマス。
去年のクリスマスは弟の家族含め身内で細やかなパーティーを催した。
弟の娘であり俺の姪である徐倫ちゃんには、弟のアドバイスを基にプレゼントを考え、テディーベアを贈った。
人形関連に詳しい友人に相談したところ、人型は個人によって好みが分かれるから、ぬいぐるみではどうかと勧められたのだ。
どうせならとドイツのブランドをいくつかあたり、個人的にも気に入ったものをプレゼントした。
徐倫ちゃんはたいそう喜んでくれて、それは良かった。満足だ。
…だが、何故か弟にはしこたま怒られた。
よく分からんが、物の価値がどうだとかこっちの身にもなれ的なことを言われた。
あいつめ、俺のプレゼントに徐倫ちゃんがあんまり喜んだもんだから、嫉妬しやがったんだ、きっと。
で、俺は今、今年のクリスマスは徐倫ちゃんに何を贈るのがいいかと考えているわけだ。
二年連続で似たようなものを贈るのは芸がないし、俺のサプライズ精神に反する。
こういうのはいかに相手をびっくりさせて喜ばせてあげられるかが大切だ。
さて…相手は10にも満たない女の子。
だが女の子は男より早熟だというしな…。
目先の年齢にとらわれず、将来的にも使えるものがいいだろうか。
女性といえば…服やアクセサリーが代表的だろうか。
しかし流石に服はな…。今くらいの時期は身長がすぐに変わるし、俺の趣味で決めるわけにもいかん。
となるとアクセサリーだな。
徐倫ちゃんはお洒落さんだし、そうだ、それがいい。
アクセサリーといえば…ダイヤか?
そうだな、ダイヤモンドは砕けないしな。傷つきやすいが長く持っていられる。
「承太郎、ダイヤの指輪を買うから徐倫ちゃんの指のサイズを教えろ」
「てめーは『懲りる』という言葉を知らねーのか」
兄貴は今年もハイスペックポンコツだった。
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