ペッシの先輩は命を平等にみている


◇なまえさんがサイコパスっぽい。(そもそも暗殺チームだけど)
 生々しくはないですが若干グロ注意。



なまえ曰く、死体はただのモノだという。
それは決して間違っちゃいない。
人間だろうとなんだろうと、生命活動を止めたそれは無機物と同じだ。
イルーゾォも似たようなことを前に言ってた。

けど、だからといって死体を平然と触ったり凝視したりすることは、オレにはできない。
それが人間だったモノなら尚更だ。

「ねぇペッシ、どうして人は魚を平然と捌けると思う?」

「…え?」

「犬や猫を殺すのは、大半の人間が躊躇することだよね。でも、魚とか虫は平然と殺すでしょ。何が違うんだと思う?」

「え、と…犬や猫は身近だから、とか…」

「魚だって虫だって身近だよ。…わたしはね、魚や虫は人間に聞こえる声がないから、だから平然と殺せるんじゃないかと思ってる」

「声…、」

「痛みを感じないんだよ。断末魔が聞こえないから、どれだけそれが苦しんでいようと躊躇なく、罪悪感もなく殺す」

なまえは話しながら屈み、人間だったそれに、証拠が残らないよう幽波紋で触れた。
ごそごそと幽波紋がそれの身体を弄り、回収指示のあったメディアチップを探している。

幽波紋の感覚はなまえ自身にも伝達されるから、今なまえは素手で血みどろの死体に触っているのと同じ感覚のはずなんだ。
だけど顔色ひとつ変えずに探しているんだ。

オレは、そんななまえが少し怖い。

「お、発見。これだな。よーし、アジトに戻ろうか、ペッシ」

「ああ…」

オレたちのチームはみんな、暗殺が仕事だ。
殺すことが仕事。
だからなまえの反応は正しいのかもしれない。

でもよォ、なんとなくオレは、なまえは人間も、犬も猫も魚も虫も…ぜんぶぜんぶ同じに見えているんじゃあないかって。
断末魔なんて、なまえには一度も聞こえたことがないんじゃあないかって。
そう思っちまうんだよ…。

「…ああ、そうだ。さっきの話の結論なんだけどさ、要は断末魔なんかあげさせる前に相手を殺しちゃえば楽だよ、ってアドバイス」


命は平等、なんて言うけど…なまえにとって命の価値ってどれくらいなんだろうなぁ。





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