シーザーと夏に思う髪の話


「うー…、今日もあっついねぇ…」

「ああ。けど、夏は嫌いじゃあないぜ。ひまわりの花も沢山咲くし、こうして普段あまり見られないキミの姿も見られる」

「え、なに、わたしの姿って。いつもよりだらけているという点…?」

「まさか。そんなことじゃあないさ。…なまえはあまり髪を高い位置で括らないだろう?いつもは隠れているうなじが、ほら…こうしてよく見える」

「ああ、なるほど…。そう言われるとなんか恥ずかしいなぁ。シーザーちゃんのえっち!」

「…否定はしないが、日本には据え膳食わねばなんとやら、という言い回しがあったような」

「なに、その変な知識!…でも真面目な話、黒髪って多分余計に頭部へ熱を集めていると思うんだよね。わたしもシーザーみたいな金髪にでもしちゃおうかな」

「なまえが髪を染めることに対して口出しする権利はないが、俺はキミのその神秘的な黒髪もとても美しいと思うけどな」

「金髪のわたしは嫌?」

「心外だな。髪の色ひとつで嫌いになれるほど、俺の愛は軽くないぜ」

「ふふふっ、冗談だよ。わたしの髪はきっとシーザーみたいにきれいな仕上がりにはならないだろうし、ちょっと伸びただけでまた染めなくっちゃいけなくなっちゃうもの。…それに、シーザーが気に入ってくれているなら、わたしにとってもこの黒がお気に入り」

「…本当に、俺はキミのそういうところが堪らなく愛しいよ、なまえ」



白い帽子でも買って帰りましょうか。




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