承太郎の味方になってあげる


◇平和な高校生。


「よぅ色男」

「なんだ、ストーカー女」

「スト…っ、おま、承太郎が言うとみんなマジに受け取る可能性高いんだからやめてよ!」

「うるせえ。盗み聞きしやがるような奴はストーカーで大差ねえだろ」

「別にしたくてしたわけじゃあないよ。学校の裏庭は公共の場所だよ?わたしが通りすがったってなんら不思議じゃあないからね」

「…そうかよ」

「承太郎もさぁ、大変だね」

「あ?なにがだ」

「モテる男は罪だねって話。その内刺されるんじゃない?」

「お前が喧嘩売ってやがることは分かった。買ってやってもいいぜ」

「違う違う全然違う。…そりゃあわたしも、ちょっと前は女の子泣かせまくってこの男許すまじ女の敵ばーかばーか!…って思ってたけどさ」

「お前、今だからぶっちゃけてるつもりなのかただのアホなのかどっちだ」

「え?昔の話だってば。今はそんな風に思ってないよ」

「…味方も多いが敵も多いタイプだな」

「そうそう、そんな感じ。…承太郎が、だよね?」

「なまえが、だろ」

「ええ、どうしてそうなった?!」

「(やっぱただのアホだな…)」

「でもさ承太郎」

「なんだ」

「とりあえず、わたしは承太郎の味方だからね」

「味方ならおれを守ってくれ」

「えー、女の子敵に回したくないよー。わたしは、そうだな…応援する係になる」

「はっ、そいつは頼もしいこった」

「ふふっ、でしょ?運動会の応援合戦なら単独一位になれるくらいの応援力!」

「喧しいのは勘弁してくれ」

「わがままだなキミは!」

「それでも味方なんだろ、ずっと」

「うん、ずっと味方でいてあげようじゃあないか!…ずっと?」

「さっき言ったろ」

「そうだっけ?…うん、言ったかも。そうだね、ずっと!」

「それならおれの側に居とけ」

「じゃあ、承太郎が失恋させちゃった慰め会ってことで、帰りにアイス奢ってあげよう!」

「いらねえよ、寒い」

「えーっ」




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