ディオさんとオタクちゃん2


「なまえ、確かこの間プールに行きたいと言っていたな」

「はい。この夏に一度くらいは行ってみたいなぁと思ってます」

「よし、ならば俺が連れて行ってやろう」

「…え?ど、どどどどうしたんですか突然?!」

【誰か】うちの旦那様が鬱かもしれない件について【助けて】

「おい、すぐに画面の向こうの不特定多数に助けを求めるのはやめろ」

「はっ!あまりにも驚いてしまって、つい…!でも、日光が苦手なディオさんがプールだなんてそんな…、何か悩み事があるなら聞きます!いえ、聞かせてください…!」

「落ち着け。自殺願望者を見るような目で見るんじゃあない」

「いひゃいいひゃい!でぃおひゃんほっぺたがひぎれまふ…!」

「プールと言っても、普通のプールではないぞ。…これだ」

「いたた…。えーと、『ナイトプール』?あっ、最近テレビとかでも聞きますね。すごい、招待券なんてよく手に入りましたね?」

「ああ。会社がここの経営に一枚噛んでいるらしくてな」

「なるほど。わー、そういうことでしたら是非行きた…あ、でも…」

「なんだ、何かあるのか?」

「いえ、その…ナイトプールって、結構写真撮影が目的で来る人が多いらしいんです。…ディオさん、夜のプールなんて行ったら隠し撮りとか声掛けられちゃったりとかするんだろうなーと思うと、なんか嫌で…」

「どんな時であろうと隠し撮りは犯罪だろ」

「ディオさんの美しさはリスクを冒してでも写真におさめる価値があると思います!自分の価値をもっと自覚してください!」

「よろしい、ならば貸し切ろう」



ディオさんはただなまえさんを喜ばせたかっただけ。




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