リゾットの髪が伸びてきた
◇名前変換なし。
「リゾット、髪伸びたね」
「…そうか？」
「ほら、頭巾から髪出てる。相変わらず自分のことに無頓着だなぁ。あ、それかもしかして意識して伸ばしてるの？」
「いや、単に切るタイミングを逃してるだけだ」
「ふぅん。…わたしが切ってあげようか」
「遠慮する」
「わぉ、即答かよ。わたしだって自分の前髪よく切ってるんですけど」
「お前、男の髪を切ったことがあるのか？」
「それは…ないですけど」
「いくらオレでも適当に切り刻まれるのは御免だ」
「言い方。…ああ、でも…髪伸ばしたリゾットも見てみたいかも」
「切ると言ったり伸ばせと言ったり横暴なやつだな」
「切らせてくれないからいっそ伸ばせばいいのにっていうだけだよ」
「言葉を変えただけだろう、それは。それに、オレが長髪になったところで見苦しいだけだろう」
「えー、リゾットの髪きれいだから、こう…後ろでひとつに縛るとかしたらかなりイイと思うんだけどなぁ。邪魔なら前髪はわたしが切ってあげるし」
「遠慮する」
「どこまでも信用ないな」
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