トリッシュちゃんの様子見
◇百合(主観)。5部終了後。
「なまえ!」
「っトリッシュちゃん…!?ひ、久しぶり、偶然だね…!」
「何が偶然よ。あなた、時々あたしのこと遠くから監視でもするみたいに見に来てるでしょ」
「え、何故バレているのか…。って、いやいや!別に監視だとかそんなんじゃあないよ全然!ただ、ちょっと時々様子だけでもと思って…」
「はぁ?だったら尚更声のひとつもかけてくれたらいいじゃない」
「うっ、だって…その、ギャングと関わり合いがあるだなんてこと、堅気さんに知られたらマズいでしょ…?」
「…呆れた。そんなことを気にしていたのね」
「大事なことだと思うけどなぁ」
「この辺じゃあ、なまえのことを知ってる人なんかいやしないわよ。むしろ、そんなコソコソしてる方が余程怪しいわ」
「そ、そっか…ごめんね、トリッシュちゃん…」
「べ、別に責めてるんじゃあないわよ。…まぁ、気遣ってくれて…ありがとう」
「(トリッシュちゃんが照れてる!かわいい…っ!)」
「…ほら、折角久しぶりにちゃんと話ができるんだから、どこかお店にでも入りましょう」
「あっ!この近くにね、ドルチェが有名なリストランテがあるんだって。そこに行ってみたい!」
「ああ、そこなら知ってるわ。有名だもの」
「予約とかしなくても入れるかな?」
「今の時間なら多分平気よ」
「わぁ、やった!一人じゃあ入りにくくて、今まで諦めてたから嬉しい〜」
「(なまえはやっぱりこういう緩んだ顔が一番かわいいのよね…)」
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