男装少女の一大事


◇ある意味下ネタを含む。


し、しまった。やってしまった…!
せっかくシャワーを浴び終えたのになんてことだ。湯冷めしてしまう…。
けれどどうしたものか。

ぱんつが…!ない…ッ!

承太郎だけならともかく、今日は花京院も同室…いや、承太郎はともかくって。
いくらわたしのことを知っているからと言って「悪いんだけど、わたしの荷物からぱんつ持ってきてくれない?」なんて死んでも言えない。

幽波紋で取ってくるにしても、今二人が何をしているのかわからない。
承太郎はともかく花京院はわたしが女だってことを知らないのだ。もしも女物の下着が荷物から出て行く様を見られたら、どう転んでもアウトだ。
…いやいや、だから承太郎はともかくって!下着見られたらどっちみちアウトだよ!
落ち着けわたし…!

よ、よし…仕方がない。一回ズボンを穿こう。
スカートじゃなけりゃ見えることはないし、一瞬ならノーパンだなんて分からないだろう。
そしてこそっと荷物から下着をゲットしてささっとトイレに行こう。そして穿こう。
…もしバレたら、切腹しよう。


「じょ、承太郎、花京院。シャワー先使わせてもらってありがとな!」ごそごそ…

「みょうじ、まだ髪がびしょびしょじゃあないか。そんなに急がなくても良かったのに」

「えっ、ああ、うん。後でちゃんと乾かしとくよ。ちょっと、トイレ行きたくてさ…ははは、」

バタンッ

「…なぁ承太郎、なんだかみょうじの様子、おかしくなかったかい?」

「そうか?」

「軽くシャワーを浴びてきただけにしては妙に顔が赤かったし、何かを持って慌ててトイレに駆け込んだりして…」

「……まぁ、これだけ長旅になってんだ。男ならそういう時があんだろ」

「…あ、ああ…そうか、なるほど…(みょうじもやっぱり男、なんだよなぁ…)」


承太郎はよう分からんがフォローしたつもり。


「はぁ…(やれやれ、一時はどうなることかと)」

「は、早かったなみょうじ…」

「え、うん?」



結局何かしらの被害はある。




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