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◇ジョナサン、ジョセフ、承太郎は兄弟設定です。(ジョナサンは今回出てきませんが一応)


授業も終わり、腐れ縁のJOJOと肩を並べて家路につく、いつもと変わらない日常。

中学時代は少しばかりやんちゃしていたこともあるが、今はこんななんでもない日常が案外気に入っていたりする。

「お、あれは!」

JOJOの奴が何かを発見した様子で声をあげ、俺も何事かと視線の先を見やる。

前方に、やけにガタイのいい…周りから頭一つ以上抜きんでた後姿が見えた。
あれはJOJOの弟…承太郎か。

赤い髪の男子と、女子も一緒のようだ。

「おーい!承太郎―、カキョーイン、なまえちゃーん!」

恥ずかしげもなく大声で名前を呼び、腕を左右に振るJOJOを見ていると、まるで犬かなにかのようだと思う。

声をかけられた三人は一度足を止め、こちらを振り返る。

その瞬間、承太郎の隣を歩いていた、恐らく“なまえちゃん”であろう女子と、目が合った。

承太郎は若干睨むようにこちらを向いたが、すぐに前を向いて再び歩を進めたのに対し、“カキョーイン”であろう男子と彼女は、しっかりとこちらを向いて会釈をしてきた。

それにつられるように、思わず俺も会釈を返す。

「もー、承太郎は相変わらずツレねーな」

“カキョーイン”と“なまえちゃん”にひらひらと手を振りながら、JOJOは大して傷ついてもいないだろうが口を尖らせている。

「JOJO」

「ん?なーに、シーザーちゃん」

「あの、“なまえちゃん”という子は、承太郎のガールフレンドなのか」

「えっ?まぁ、ガールフレンドには違いないだろうけど、付き合ってるかとかそーいうのは聞いたことねぇな」

「そうか…」

「なになに、シーザーってばなまえちゃんのこと気に入っちゃったの?!」

「…」

彼女が振り向いて、目が合って。
まるで写真のように、その時の情景が瞼の裏に焼き付いている。

振り向きざまにふわりと揺れた髪や、ぱっちりとした目。

「一目惚れ、というやつかもしれん」

茶化す気満々といった調子のJOJOだったが、俺の顔をじっと見て、「マジなやつ?」と聞いてきた。

「ああ、大マジだ」

「そっか。なまえちゃんは可愛いし、いい子だぜ。でも、さっき承太郎と付き合ってるか分かんねぇって言ったけど、少なくともアイツはすっげー大事にしてると思う」

「…そうか」

「なぁ、シーザーちゃん、このままうち来ねぇ?」

「何かあるのか?」

「おれの読みではあの三人、このままうちに集まると思うのよね」

コイツが得意とする“先読み”。
それはかなりの高確率で当たることを嫌という程知っている俺だからこそ、この不適な笑みを浮かべた腐れ縁の親友が言う「読み」に、少なからず期待してしまう。

「…コーラ奢ってやる」

「やった!ラッキー♪」

腐れ縁のJOJOと肩を並べて家路につく、いつもと変わらない日常だと思っていたのだが。
思わぬところで、思わぬ形で。
それは少しだけ“いつもの日常”から外れていく。

それでも、こんな変化ならば悪くないと、高鳴る鼓動を感じながらJOJOの家へと向かうのだった。


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