※Twitterからプラス再掲
※名前変換なし
▼降谷(上司)
「ちょっと隙があるっていうか、可愛い感じの人が好き」
意識して作らないと微塵も隙がない自覚はあるので、職務に支障を来さない範囲でわざと隙を見せにかかる降谷。
「いたた…」いつもなら顔色一つ変えない程度の負傷で痛がってみたり、「三徹はさすがに眠いな」ふぁ、とうっかり欠伸を漏らしてみたり。
疲れでふらつく振りをした時は「大丈夫ですか!?」と咄嗟に支えてくれた彼女に「ありがとう」と決して演技ではない心からの笑みがこぼれて、間近で頬を赤らめる姿に勝利を確信したりもした。
そして無事付き合えてからはスパダリ全開で彼女を喜ばせつつ、たまに「あれ?」という顔をする彼女にも気付いてる降谷。
「降谷さん、最近無理してます?前は徹夜が続くとふらふらだったのに…」
寝るならどうぞと言わんばかりの膝にありがたく寝転がって、「ああ、あれはわざとだ」あっさりネタばらし。
「えっ?」
「僕がそんな軟弱者に見えたか」
それもわからないとはまだまだだな、なんて可笑しそうに笑いながら間抜け面の彼女を見上げて「え、全部嘘…?」「嘘とは人聞きが悪い。必死に君の理想を演じていた僕を、可愛いとは思ってくれないのか?」眉尻を下げた彼が甘えるように頬に触れてくるので、結局可愛い人だと思っちゃう。
▼景光
「男らしくて頼りがいがある人が好き」
意中の人がそう話していたのを聞いてしまってから、男らしさとは? と頭を悩ませる景光。
(…ヒゲ、は生やしてるしな)
班長の真似をすればいいのかな、と伊達の姿を思い浮かべたり、でも真似ってどうやって?とぐるぐる思考を巡らせたり。
そんな景光も、現場ではスイッチが切り替わったかのような冷静沈着ぶりとキレのある体捌きで隙一つ見せないし、銃の扱いにも躊躇いがなくて誰より現場慣れしてる。
常に先回りして周囲のサポートに余念がないから同僚である彼女からの信頼も厚くて、なのに仕事が終わった途端一気に表情を緩めて「お疲れ様」とふんわり微笑むから、つられてその場の空気も柔らかくなる。
「諸伏くんもお疲れ様。…ふふ」
「え、どうかした?」
「ううん、諸伏くんといると癒されるなって」
「(癒され…)そ、…っかぁ……」
男らしさからはまだまだ程遠いなぁ、とこっそり凹む景光と(男らしくて頼りがいがあるのに、普段はこんなに可愛いなんてずるい)密かに胸を高鳴らせている彼女。
とっくに両思いなことに、二人ともまだ気付けそうにない。
▼萩原
「硬派で寡黙な人が好き」
正反対じゃねぇかよ…と凹みはしたけど、とりあえず試しに「たまには俺みたいなのもどう?」と軽く押してみて、それでダメなら身を引けばいい、と考えた萩原。
いつも通り深入りせず、引き際を見誤らなければ問題ない――そう思っていたのに、なぜか彼女に対してだけは押すのも引くのも上手くできない。
飲み会への参加を控えてみても彼女の態度は変わらないし、寡黙な男を目指してみても周囲からどうした?って心配される始末。
身近な松田をお手本にしても根本的な性質が違いすぎて真似できる気がしなくて、クールぶってみればみるほどなぜか他の女性ばっかり寄ってきてしまって本末転倒。
結局本人に「萩原くん、なんか怒ってる…?」と不安そうに聞かれてしまって、そんなつもりじゃなかったのにと頭抱えちゃう。
「あー…、君の理想の男にって思ったけど、俺じゃ無理っぽくてさ…」
言いにくそうに口を開いて「くそ、情けねぇ…」らしくもなく顔を覆う。
それから何度も言い淀んで「…ありのままの俺で口説きてぇんだけど、ダメかな」懇願するような表情と切実な声がどんな演技より心をくすぐるし、(萩原くんって、もっと要領のいい人だと思ってたのに…)目の前の情けない姿が可愛く見えてしまえば、「…ダメじゃない、です」彼女がそう答えてしまうのもきっと必然。
▼松田
「優しくて、甘やかしてくれる人が好き」
そう話していたのは、松田が思いを寄せている彼女だった。
女の好みに合わせるなんてだせぇ、なんて考えはすでに過去のもの。彼女に振り向いてもらうためならなりふり構っていられないとばかりに、不器用ながらに自分なりの優しさで尽くす松田。
「煙草買う時に目に入ったからよ」
いらねぇならいいけど、なんて付け加えつつ彼女が好きそうなお菓子があれば買って渡すし、「ブラックと間違えた」とか「俺のついで」とか理由をつけては自分では飲まない甘いカフェオレを差し入れるのも当たり前の光景に。
彼女が「松田くんって優しいよね」と同僚に話しても誰からも同意が得られないことに首を傾げるけど、周囲は(他の人にはやらないもんな…)とお見通し。
ある日現場で「寒ぃなら着てろ」と自分の上着を差し出す松田に一度は遠慮しつつ、「目の前で震えてたら気になんだろうが」いいから着てろ、と押し付けてくるから素直に受け取る彼女。
「ありがとう。いつも優しいなぁ、松田くんは」
ぬくぬくのそれをありがたく着込めば「別に…」となんだか照れ臭そうに視線を逸らして、「…お前相手じゃなきゃやってねぇよ、こんなこと」なんてぽつりと呟くので、それが一番破壊力がある。
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