ラン・アウェイ・フロム・マイ・ライフ[4/4]


 



声が聞こえなくなった途端、意識が一瞬現実に向いた。

アスファルト。

屑鉄。

血溜り。

磨り減ったゴム。

ガソリンの匂い。

ただ一瞬。

目をつぶったようにそれらが消えて、吸い込まれるような強烈な浮遊感が襲う。

血が足りなくて動かない体は強張る事もできないまま、何もない場所をただ落ちて行く。

さっきの声が幻聴でないなら、落ちる先はBASARA世界なんだろう。

でもあの声の主、悪鬼はBASARAってちゃんと知ってるのか?

そもそも声自体が幻聴で、今自分は死のうとしているんじゃないか?

どっちにしろもう戻れないんだろう。

死んだ先に何があるかなんて、誰も戻ってきた事がないからわかりはしない。

刺激と言うには強烈過ぎる感覚と、延々と続く落下に体力を奪われいつしか眠りについていた。





目覚めた先が本当にBASARA世界ならば多少は救われると思いながら。






to be next...

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