オタクすぐ自爆する!


※リクエストによりモブ女が出しゃばります。モブ女目線。※




はぁ、ヤバい、マジでヤバい、なにがヤバいかって言うとマジヤバい。

「…ほんとにヤバい…。もうヤバいしか出てこない…。」

だって、私、気付いたら…、

「ここ…、どこ…?!」

知らない土地にいたんですけどおお!?え、えぇ!?ちょっと待って状況整理したい!!まずここどこ!?え、私さっきまで新宿にいたよね!?呪術廻戦の劇場版公開初日に席取れたから観に行くぞ!って友達と新宿行って、それから…、え、それからどうしたっけ?映画終わって近くのガ〇トで友達と泣きながら感想話してて、そう言えばガ〇トって原作ではカフェレストランライスって名前だよね、なんて話をして、ウケる漏瑚に燃やされるじゃん、高い店にしなくてよかったよ、みたいな話して、それで、そうそう、私トイレ行ったんだ!トイレの扉開けたら、気付いたら、

「…え、新宿からいきなりこんな田舎に来る…?」

周りを見れば木、木、木。森みたいに生い茂った木。そして市街地と見られる場所に向けて伸びた一本の道路。…ザ・田舎な風景に私の脳内無量空処だ。いやマジでここどこ!?…とりあえず、どっか建物ある方に向かった方がいいよね…?周囲を見渡せば道路の坂を上ったところに大きな木造の建物らしき屋根が見えた。…え、デカい寺…とか?とりあえずスマホで現在地見てみるか…。

「…え、あれ?」

おかしいな、スマホ圏外だ。ていうか、待受けにしてた五条悟がいない!?待ち受け画面真っ暗じゃん!なんで!?…一応スマホのロックは開けるみたいだけど、ホーム画面の夏油傑の画像も真っ暗…!あれ!?なんか呪術廻戦に関連するものが全部真っ黒に塗りつぶされてる…?まさかと思って写真アプリに保存されている呪術廻戦関連の写真や友達が描いてくれたイラストを見ようとしても、それも全部真っ黒…なんで?

「…まさか呪術廻戦の世界にトリップした、なんて夢小説みたいな展開になってたりして…!」

…いや、流石にあり得ないか。とりあえず状況整理しよう。今日は2021年の12月24日、スマホは圏外、呪術廻戦関連のアプリやブラウザ、写真なども全部開けないし見れない。荷物は…ポケットに入れていたスマホだけ。…どうすんのこれ。悩んだ挙句私はお寺みたいな建物が見えるそこを目指して道路を歩いた。どのくらい歩いたか分からない…足疲れた…。どんだけ長いんだこの坂。ブーツで長いこと歩くの足疲れるんだよなぁ…。ぜぇはぁ言いながら歩いていた私を1台の黒塗りの車が追い越した。車、走ってるんだ…そう思ったのも束の間、車は少し先で止まった。バン、と車のドアが開いて、中から出てきたのは、

「君、なにやってんの?」
「…え、嘘、え、は?!」
「…ねえ、僕の話聞いてる?」
「生五条悟…!?」

ハッ、しまった!何を言ってんの私!五条悟がいるわけ、

「僕のこと知ってるって事は、関係者?でもおかしいね、君に呪力はこれっぽっちも感じないんだけど。非術師が僕を知ってるなんて珍しいな。誰かに雇われた?」
「…へ…?」

何言ってんのこの人?あ、分かった、なりきってるんだ!!包帯五条悟!?コスプレのクオリティたっか!?身長もめちゃくちゃ高いし髪の毛ふわふわの真っ白だし、わ、唇!!劇場版でもヤバかった唇!!マジでリップどこの使ってるんですか!?そのレイヤーさんは長いコンパスで私の元に…あれ、背、高くないスか…?待って、え、待って!?え、足なっが!?あ、ブーツ履いてるとか…?じゃ、ない!?え、待って、また情報が完結しないんだけど!?

「…君、何者?」
「ひぇ…、ゆーきゃんボイス…、」
「…ゆーきゃん?何の話してるのか分かんないけど、この先の建物に用があるなら乗せて行ってあげる。」
「へ…?お、お寺みたいな、所ですか?!」
「お寺って…。君、この先の学校に用があるんじゃないの?」
「…学校?」
「東京都立、呪術高等専門学校。」
「…え、高専!?」
「知らずにひとりでここまで来たわけ?…ま、いっか。とりあえずおいで。」
「え、」

包帯五条のなりきりレイヤーさんが黒塗りの車に戻って行く。え、待って、これ、え、ヤバい奴じゃないの?大丈夫?…いやでも、めっちゃクオリティやばいよね…?

「…本物だったりして…。ま、ないか!ありえないありえない!」
「おーい、乗らないなら置いて行くよー。」
「あ、乗ります!」

急いで後を追いかけると、包帯五条レイヤーさんが後部座席のドアを開けて私に座るように勧めてくれた。おお、紳士的ですなぁ。ありがたく座らせてもらって運転席に目を向けた私はぴしりと固まる。

「い、」
「ご、五条さん、この方は?」
「ああ、なんか拾った。高専に用あるみたいだからついでに。」
「伊地知じゃん!?」
「はいっ!?」
「…知り合い?」

あ、やばい、声に出してしまった。サッと冷や汗が頬を伝う。伊地知が私を振り返って、首を傾げた。知り合いなわけないですよねえええだって伊地知も呪術廻戦の、

「え、待って、え、嘘でしょ!?」
「さっきからひとりでブツブツ煩いけど、なに?」
「あ、いや、すみません。」
「で、伊地知知り合いなの?」
「…いえ、全く存じません。以前どこかでお会いしたことがありましたか…?」
「イエ、ナイデス。」
「ま、いいや。名前は?」
「あ、」

包帯五条が助手席に座った。え、待って、ほんと待って、伊地知もレイヤーさんだとしてもクオリティヤバすぎるし声もまんま伊地知じゃん!?どうなってんの…?!マジでトリップしちゃったとか…?!…待って、包帯五条ってさ、虎杖たちが入学する前だもんね、という事はえっと包帯してるのが分かってるのって…2017年から2018年の6月前…原作始まるまでだよね…?原作からは目隠しにしてるし、目隠しに切り替わるタイミングなんて特に明記されてなかったはず…。聞かれた通りに名乗ってみたけど、特に何もリアクションなし。…ちょっと待って、確認したいんだけど、

「す、すみません、」
「んー?」
「…ちょっと、変な事聞くかもしれないんですけど、」
「うん、」
「今日って、何年の何月何日ですか?」
「は?」
「今日は2017年12月24日です。世間はクリスマスイブですね。」
「あーあ、街を歩けばリア充ばっかりで嫌になるよ。こっちは仕事してんのにさぁ。」
「え、待って、今日新宿京都百鬼夜行じゃん!?何でこんな所にいるの!?」
「…さっきから君ちょっと何言ってるか分かんないんだけど?」
「あ、」

やばいやばいやばいやばい!!オタクすぐ口が滑るから!!騒いじゃうから!!ミラー越しに私を睨んでいるらしい包帯五条。ヤバい、プレッシャーがヤバい。これがもしかして殺気というもの…?!私は後部座席でひとり身を縮こまらせた。待って、もう余計な事言わないようにしよう…。車が停まるまで私はスマホを握りしめて黙って座っていた。

「着いたよ、」
「あ、ありがとうございます。」
「五条さん、報告書は、」
「後で出す。ああそれと伊地知、ちょっと。」
「はい、」

車から降りた私と包帯五条レイヤーさん。…いや、レイヤーさんじゃない。車を降りて見えた景色には見覚えがあった。だって、ものの数時間前に劇場のスクリーンで見た『都立呪術高等専門学校』の文字。見た事のある建物と、

「じゃ、そう言う事で、頼んだよ。」
「分かりました。早速取り掛かります。」
「よろしくー。お、傑じゃん。真希達は?」
「ああ、おかえり悟。」

嘘でしょ…?

「おや、その子は?」
「なんか途中で拾った。高専に用があるみたいだから連れて来たんだけど。」
「…どうかしたのかい?」

ヤバい、涙が…、なんでか分かんないけど傑が生きてる…っ、

「ずびばぜん、ちょっと、傷心中で…っ、」
「そう。何か飲み物でもいるかい?」
「あ、いえ、ずびっ、」

ヤバい、これは、ほんとにヤバい、どういうことなのか分からないけど、夏油傑生きてるじゃん…!!まって、日付的には百鬼夜行の日でしょ!?思う存分呪い合う日でしょ!?けど夏油傑が五条悟と同じ服着てるしボンタン履いてるし髪伸びて教祖ヘアーだしなんかもうなんだこれマジで無量空処じゃん!!

「理玖は?」
「ああ、さっき買い出しから戻ってきたよ。」

え、なに?

「悟は理玖にプレゼント買ったのかい?」
「買った。傑も?」
「勿論さ。それにしても、グラウンドの木をクリスマスツリーにしちゃおうだなんて、相変わらず理玖はぶっ飛んでるね。」
「モミの木じゃないけどいいわけ?」
「さあ、そこはよく分からないな。」
「オッサンは?」
「理玖と一緒に買い出しから帰って来て、早速飾りつけを手伝わされてるよ。」
「僕も手伝いに行こ。」
「私も。」
「…あ、えっと君何しに来たんだっけ?」
「………す、すみません、ちょっと聞いてもいいですか?」
「さっきから質問多いね。」
「…理玖…、って、どなたですか?」
「は?」
「理玖のことを聞いてどうするのかな?」
「あ、いえ、なんとなく、好奇心です。」

好奇心なんてもんじゃない。これは嫉妬だ。理玖って誰?なに、そんなキャラいた?!いなかったよね!?どこのモブだよ!?ていうかなんか色々頭追い付かないけど知らない女が五条悟と夏油傑と仲良くしてるってだけでもう私はムキィー!!だよ!?!?あとオッサンって誰!?

「あ、いた!悟おかえりー!」
「あ、理玖〜♡」
「ぐえっ!?」

え、なに?誰あの女、

「ちょ、苦しい、おいやめろ!尻揉むな!」
「はぁ〜理玖の匂いほんと落ち着く。落ち着くどころか僕もちんこも元気になっちゃうよね!」
「待ってまだ夕方なんだけど?!時間考えて発言してくんない!?」
「理玖、悟にばっかり触らせるなんてズルいじゃないか。それと悟、理玖のお尻は私のモノだ。気安く触るな。」
「はあ?理玖は全身まるっと髪の毛の1本1本まで僕のなんですけど?」
「いや私は私のなんですけど?あれこのやり取り結構前にもした気がするな。」
「理玖、悟にばっかりズルいじゃないか。私にもかまってくれよ。」
「最強サンド苦しい息できない。」
「「倒れたら介抱してあげる♡」」
「ぐえっ、」

待って待って待って待って!?マジで誰だよあの女!!五条悟と夏油傑に抱き締められてるし、は!?なに!?どういう事!?なんなのあの女!?見たことないだけど!?私の視線に気付いたのか、五条悟と夏油傑がじっと私を睨みつけた。なんでこ私がの2人に睨まれちゃうの…?は?意味わかんないんですけど。

「理玖のこと知りたがってたけど、理玖コイツと知り合い?」
「は?なに、見えないんだけど?」
「理玖の事を狙う刺客かもしれないね。怪しい動きをすればすぐに捕らえて殺してしまおうか。」
「物騒すぎでしょ、ちょっと、いい加減離れなさいっての!…お?」

理玖って女と目が合った。…え、こんなキャラいた?初めて見るんだけど、てかクソ美人じゃん。いやいやいやいや、美人なのは認めるけど、いや、ビッチかよ、何あの服。えっちなコスプレ衣装ってか?その格好で五条悟と夏油傑を誘惑してると!?いややめて、私の推し達を、

「セレクト。」
「は?」
「1番。」

は?なに言ってんのこの人。

「…うっそマジ!?ちょ、どいて2人とも!」
「「酷い!」」
「僕の瞳に乾杯した夜を忘れたの?!」
「私と過ごす時間が一番楽しいと言っていたのは嘘だったのかい?」
「フォーメーションBやめろ!」

フォーメーションB…じゅじゅさんぽでやってたやつだ、なんでこの人それ知ってんの?…まさか、

「萌部川(もぶかわ)わたるさんね!」
「え、なんで私の名前知ってんの!?」
「ま、それは後で説明するから、ちょっと着いて来て。」
「え、ちょ、」
「理玖、どこ行くの?」
「ちょっとこの子と話があるから、2人はツリーの飾りつけよろしく!甚爾様適当過ぎるからセンスある2人でこれでもかってくらい飾り付けてね!」
「ご褒美は勿論理玖なんだろうね?」
「はいはいデート1回。」

バビューンとその場を走り去った五条悟と夏油傑。意味が分からない。この女マジで何者…?

「ビックリしたよね、ごめんねぇ。」
「…アンタ、何者?」
「まあまあ、話は人の来ない場所でしましょうや。…っと、こっちね。」

連れて来られたのは薄暗い地下室。…あれ、ここなんか見覚えが…、

「虎杖悠仁が映画鑑賞してた地下室って言えばわかる?」
「マジ!?」
「お、喋れた。もしかして原作知ってる者同士だったら縛り適用外なのかな…?」
「…え、なに?縛り?」
「んじゃ、説明するからそこ座って。」

理玖って女は私をソファに座らせた。虎杖が座ってたソファ…!ヤバい、オタクすぐテンション上がる!聖地巡礼万歳!

「じゃあまずは自己紹介するね。廻神理玖、こっちの世界では神の子って呼ばれてます。」
「…は?なに言ってんの?」
「いやいやこれがマジなんだよね。そんでもって、特級呪術師してます。」
「…意味わかんないんだけど、特級の呪術師ってだって、五条悟と九十九由基と乙骨憂太だけでしょ?夏油傑は呪詛師になったし、」
「ところがどっこい、この世界ではそこに呪術師の夏油傑と私が含まれます。正直に言うね。私もあなたと同じ、呪術廻戦を見てきた側の人間。そしてどうやら転生トリップ的なのしたっぽいんだよね、私。」
「…は?え、じゃあ待って、私もトリップしたってこと!?」
「そう言う事。ざっと確認させて欲しいんだけど、ここに来るまで何があったか教えてくれる?」
「…0巻が映画化した。」
「マジでぇ!?」
「マジ。しかも百鬼夜行の日にだよ、ヤバくない!?」
「は、それって12月24日ってこと!?来たる日じゃん!来てんじゃん、今日じゃん!?」
「そうだよ!?てかマジで本物の五条悟ヤバいね?!唇!ぷるんぷるんじゃん!?何あれズルくない?!」
「ヤバいんだよそうなんだよ…。アイツマジで顔面国宝なんだよ…それで何回殺されかけた事か…。それでそれで!?映画化したの観に行ったの!?」
「当たり前でしょ?!公開初日に行ったわ!それで友達と新宿のガ〇トで泣きながら感想話してて、そう言えばこのガ〇トも原作にっぽいとこ出てるよねって話してて、」
「あ、もしかしてあそこ?大通りのさ、」
「そうそう、〇スドの近くの。」
「カフェレストランライスってウケるよね。」
「ウケる。それでさ、私トイレ行ったの。トイレ入ったら気付いたらなんか道路に立ってて、」
「じゃあそこからトリップしたって事ね。はあー、ヤバいね?マジもん見た時心臓止まるかと思ったでしょ?」
「ガチのなりきりレイヤーかと思った…。クオリティパネェって思ってたらマジもんだった…。」
「分かる…。」
「つか理玖?さん?は、なんでいるわけ?つか年上?ですか?」
「ん、なんか気付いたら赤ん坊からやり直してた。そしたらさ、小1で転校したクラスに悟いんの、マジウケるよね。だから歳はさしすと同い年!」
「いやヤバいでしょ、ウケねぇわ!マジかよ年上?!見えねぇ…。」
「もっと言って、もっと言って…!」
「…ていうか、なんで夏油傑生きてるの?さっき甚爾様って言ってたの、もしかしなくても伏黒甚爾の事?」
「ああ、あれね。…私さ、皆の事幸せにしてあげたいって思ってさ、色々がんばっちゃいましたー☆そうだ私も気になる事あるんだけど!?」
「なに。」
「原作内容変わったりしてないよね…?!影響出てたりしてない?!」
「……いや知らないけど、してたら0巻映画化しないでしょ。」
「よかったぁ…!」
「いやよくねぇよ!原作どうこうの前にイレギュラーでしょアンタ。」
「うん。まあでも、私がこっちに来た理由は、なんとなく皆を幸せにするためだと思ってるから、いいっしょ!あ、これからどうする?戻れるまでいるとこないでしょ?高専に許可取れば衣食住の保証くらいは出来るけど。」
「……正直、ずっとここにいたいくらい。」
「へえ、現実捨ててでも?」
「当たり前でしょ!?推しが生きてる世界にいられるんだったら、私現実捨ててもいい!」
「ふーん…、じゃあ、その辺は私に任せなさい!」
「…ていうか何その格好。寒くないの?露出高すぎでしょ、ビッチ?あとさ五条悟と夏油傑とベタベタすんのやめてよ。」
「急に辛辣じゃん。」
「事実でしょ。あと私同担拒否勢だから。」
「はぁ…、まあいいわ。わたるちゃんって呼ばせてもらうね。私の事は好きに呼んでよ。」
「ビッチ。」
「さっきからちょいちょい失礼ね?まあいいけどさ。じゃあちょっとだけ待ってて。学長に話付けてくるから。」

そう言って理玖って女は地下室を出て行った。ふう、溜息を吐いて地下室を見渡す。…アニメと漫画で見た通りの造りだ…。うわぁ、凄い、ていうかマジで呪術廻戦の世界に来たって事だよね?!もしかしたらもしかする展開なんてあるんじゃない?!

「え、どうしよう、好きキャラ達と絡めるって事でしょ?あわよくば付き合えたりして…うひひひっ!!」

オタクすぐ妄想捗るからね!!はあああマジでちょっと実感したら幸せ過ぎてヤバい!!けどさ、あの女なにマジで?

「はぁ…、」
「おまたー!」
「うわっ!?」
「ちょっと上あがるから着いて来て。」

理玖って女は私を手招いた。仕方ない、暫くはこの女の言う事聞いて、あとは推し達に気に入られてムフフな展開になるように頑張るか。

「とりあえず私の親戚って事で話付けたから、話合わせてね、わたるちゃん。」
「…あっそ。」
「それとわたるちゃん呪力ないし、非術師だから高専からあんまり出ないようにしてね。私こう見えて有名人でさ、命狙われたりするから。」
「ふーん、」

別にアンタには興味ないけど。…あ、そうだ、推し達と仲良くなった頃に私が誰かに狙われて誘拐されたりしたら、推し達が助けに来てくれたりしないかなぁ!?いやああそんなのもう好きじゃん!惚れちゃうじゃん!オタクすぐ妄想しちゃう!

「あとこれが1番大事な事だから心して聞いてね。」
「…なに、」
「私と同じ世界から来た事、それと原作に関係すること、キャラ、その他もろもろこの世界について知ってる事は誰にも話さないで。私以外にそれを話したら、」
「…話したら?」
「わたるちゃんを元の世界に強制送還します!あ、私の術式なんだけどなんでもありなのね。そんでもってこれも本来人に話せないんだよね。わたるちゃんに話せるのは多分同じ世界の人間だからだろうけど、今私の術式でわたるちゃんに監視つけたから。」
「はあ!?なにそれ、そんなことできるの?!」
「それができちゃうのが私の術式。だから気安くぺらぺらと話さないことだね。わたるちゃんが知ってる人たち殆ど生きてるけど、絶対に知らないフリをして。この世界に長く居たいなら絶対。」
「……わ、分かった。」

何コイツ、偉そうに…。

「じゃ、皆にわたるちゃんの事紹介するね?」

そう言って連れて来られたのは高専のグラウンド。映画で見たまんまだ…。グラウンドの隅に生えた大きな木に、わらわらと人が群がっている。私達に気付いて振り返ったのは高専の制服を来た…、

「あ、理玖様!」
「理玖様…!」
「菜々子ちゃん美々子ちゃん、ぐえふっ!」
「理玖様誰この女!」
「誰…?」
「それについて説明するから、皆の所行こうか。」
「「はーい!」」

ミミナナもいるの!?ていうか、

「あ、理玖さん!」
「理玖、どこ行ってたんだよ。」
「電飾長さ足りないぞ。」
「え、嘘でしょ!?一番長いやつにしてって頼んだのに!ていうか甚爾様は?!」
「寒いってどっか行ったぞ。」
「またぁ?!」
「すじこ。」
「五条先生と夏油先生が代わりに電飾巻いてくれてます!」

ヤバい、え、ヤバい、0巻の皆いる…!え、待って、五条、夏油、乙骨、真希、棘、パンダ、あとミミナナ…?!

<理玖お゛ね゛え゛ぢゃあ゛ん゛、その女だあれえええ?>

え、ヤバ、なんか今めっちゃ鳥肌…?!なに、なんの鳥肌?!ていうか、なんか体、動かないんですけど?!

「里香ちゃん落ち着いてね、説明するから。皆集合!」

え、里香ちゃん…?マジ?いるの里香ちゃん!?

「紹介するね!私の遠縁の親戚の子で、萌部川わたるちゃん!仲良くしてあげてね!」
「…っ、」
「わたるちゃん大丈夫?ちょ、里香ちゃんダメでしょ、おてて離して?」
<理玖お姉ちゃん、この女好きぃ?>
「好きだよ、親戚だからね。だからおてて離そうね?」
<はあ゛あ゛い、>

なになになになにどういうこと!?もしかして私里香ちゃんに握られてんの?!里香ちゃんの声全然聞こえないし姿も見えないんだけど!?これってやっぱり私に呪力がないって言ってたから?!あ、体軽くなった、動く…!ていうか里香ちゃん解呪してないわけ!?

「わたるちゃんごめんね、大丈夫?」
「だ、大丈夫、」
「それじゃあ紹介するね。右から、」

順に知った顔の面々を紹介された。そりゃあもうテンション上がりまくりで頭の中でひとりエレクトリカルにパレードしちゃいそうなくらいテンションヤバかった!もうホント…ヤバい、この世界ヤバい!

「わたるちゃんは非術師なんだけど、一応私の遠縁ではあるからある程度呪術師については知ってるよ。いつまでいるか分かんないけど高専の私の部屋に住むことになったから、よろしくね。なんかあったら助けてあげて。」
「「理玖様に全然似てない。」」
「うん、遠縁だからね。正直私も初めて会ったくらいの仲だから。」
「今日初めて理玖に会うために歩いてあの坂を上ってきたわけ?」
「え、坂って、あそこ?」
「うん。僕が見つけて拾った。」
「そうだったんだ!悟ありがとう!拾って貰えてよかったね、わたるちゃん!」
「…ま、まあ、ハイ。」
「えっと、よろしくお願いします、萌部川さん。」

や、ヤバい!乙骨に話し掛けられた…!

「よ、よろしく、お願いします、」

うわあ声震える…!

「それで、どうして高専に?」
「家出したんだって〜。ここに親戚の私がいるって聞いてたから来てみたらしい。」
「ふーん、」
「荷物もなしにか?おかし過ぎるだろ。」
「しゃけ。」
「途中でひったくられたって。」
「警察行くべきだろ。」
「捜索願出されてたら困るから泣き寝入りしたんだって。それで高専の事を思い出して歩いて来たらしいよ。まあ、そんな感じだから皆よろしくしてあげてね。」
「理玖が言うなら仕方ねぇな…。」
「そうだな、なんか怪しいけど。」
「しゃけ。高菜。」
「こらこら、そういう事言わないの!」
「あーあ、気軽に理玖様の部屋行けなーい!」
「忍び込めない…。」
「待って今何忍び込めないって言った?!2人共私が部屋空けてる間忍び込んでるの!?」
「「気のせい!」」
「いいや確かに聞きました!」
「別に美々子と菜々子に限った話じゃないだろ。棘もこの前忍び込んでたぞ。」
「しゃけ。」
「棘君!?しゃけ。じゃないよ!?」
「狗巻君いつの間にそんな事…、僕も誘ってくれたらよかったのに…。」
「憂太君はそんな子じゃないって信じてたんだけど、」
「え?何のことですか?」
「待って、皆私の部屋に忍び込んでなにしてるの?」
「「匂い嗅いでる。」」「明太子。」
「ちょっと子供たち!理玖の部屋でなんて事してるのさ!?それが許されるのは僕だけなんだよ!?」
「違うよ、私だけだよ。皆今後は理玖の部屋に忍び込むの禁止だからね。私の呪霊を見張りにつけておくよ。」
「バカか。」
「カッチーン!真希だって理玖様の写真眺めて溜め息ついてたの知ってんだからね?」
「理玖様の盗撮写真…。」
「バッ、んな事してねぇし!」
「真希ちゃん…!」
「ち、ちげぇよ!私が撮ったんじゃねぇ!大体真依が理玖の写真送れってしつけぇから、」
「もう皆して私のこと大好きすぎでしょ、なにこれ、天国か?」
「は?理玖のこと一番大好きなのは僕だからね?」
「違うよ、私だよ。」
「あ?」
「ん?」
「こらこらやめなさい。ごめんねぇ、皆いつもこんな感じでちょっとうるさくてさ、」
「……ぃ、」
「え?なに?」
「ありえないんですけど!!」
「え、ちょ、わたるちゃん!?」

私はグラウンドを飛び出した。なにあれなにあれなにあれ!超ムカつくんですけど!?なんであの女に対して逆ハーレム状態になってるわけ?!おかしいでしょ!!ズルいズルいズルいズルい!!泣きながら走っていると、誰かにぶつかって尻餅をついた。なに、誰!?

「失礼、大丈夫ですか?」
「え、な…、」
「…はい?」
「あ、いえ、あの、すみません、」
「大丈夫!?七海筋肉ゴリラだから痛かったでしょ?!」
「え…、」

待って、なんで、この人まで生きてんの…?!

「灰原、」
「手、どうぞ。」
「あ、どうも…、」

私の手を掴んで立たせたのは、灰原だった。待って、灰原って、だって、産土神で死んで、え、待って、

「なんで生きて…、」
「ん?何か言った?」
「…失礼ですが、どちら様ですか。見かけない顔ですが、高専関係者でしょうか。」
「あ、えっと、あの人、あの、理玖って人の親戚で、」
「……理玖さんに親戚、」
「そんな話初めて聞いたね!いとこはいないって言ってたし、」
「理玖さんは一人っ子です。彼女のご両親にも兄妹はおらず、親族内で一番若い者は理玖さんのみと聞いています。」
「と、遠縁だから、あの、」
「…遠縁…、そうですか。」
「ふーん?まあ、理玖さんがそう言うならいいんじゃない?」
「…フー…、行こう灰原。」
「そうだね。じゃあねー。」

私を置いてグラウンドに向かう2人。もう何、意味わかんない、皆して理玖、理玖、理玖、理玖!トリップしてきたら普通逆ハーでしょ!?トリップした私に逆ハーレムするハズでしょ!?それなのに…!

「あの女マジムカつく…!これじゃあ私がモブ女じゃん!大体なんであんなに皆して理玖ってやつにベタベタベタベタ!私の推しに触んなっての!ビッチ!」
「理玖が何だって。」
「ひっ!?」
「誰だオマエ。」
「パ、パパ、黒、」
「あ?」

パパ黒が私の肩を掴んでいた。いや、ヤバい、触られたのは嬉しいけど、痛い…!

「ちょっと来い。」
「痛い!痛いって!」
「知るか。」

パパ黒が私をグラウンドまで引っ張った。殆ど引き摺られるような形で戻ってきた私を見て、理玖って女だけが驚いたような顔をしている。皆私に興味なしかよ!

「ちょ、甚爾様何してるんですか!?」
「あ?コイツがオマエの事ビッチって言ってたから吊るしに来た。俺が言うのはいいが俺以外が言うのは気に食わねぇんだよ。おい双子の片っぽ、コイツ吊るせ。」
「ハァ?理玖様の悪口?」
「吊るす…。」
「ちょ、ストップ!この子私の遠縁の親戚なんです!今日初めて会ったから私がまさかこんな格好してるなんて思ってなかったんでしょ!ね?そうだよね!?因みにこれ私の意志で着てるわけじゃなくて着せられてるだけだから!!ビックリさせてごめんね!?」
「親戚?」
「あ、五条さん…!」
「おー伊地知、どうだった?」
「はい、先程依頼された廻神術師の家系調査ですが、」
「え、なに、いつの間にそんな事してたの!?ていうか、家計調査結果出るの早くない!?」
「萌部川わたる、という人物は廻神さんの親類に存在しません。」
「へぇ、じゃあコイツ誰?」
「理玖、誰なのか教えてくれるかな?」
「も〜…何で調べちゃうかなぁ…。こういう時の行動力の速さ何なの?はぁ…ごめんわたるちゃん。」
「ほんと意味わかんない…。こんな世界許されるわけない。」
「え?」
「何でアンタの逆ハーなわけ?!普通トリップしてきた私がハーレムされるでしょ普通!」
<理玖お姉ちゃんに触るなああ!!>
「ぎゃっ!?」
「ちょ、里香ちゃん!?」
「「理玖様!」」
「理玖さん!」
「理玖!」
「ちょっと皆ストップ!落ち着いて!わたるちゃんはほんと訳合って私に会いに来たわけで!」
「ちっげぇし!もういい!意味わかんない!なんで私じゃないわけ!?」
「落ち着いてわたるちゃん!」
「ムカつく!全部言いふらしてやる!私この世界の人間じゃない!この理玖って女と同じ世界から来たの!」
「あ?」
「なにコイツ、」
「頭打ったのか?」
「高菜。」
「理玖さんは理玖さんだし、同じ世界って言うと僕達も同じ世界にいると思うけど…、ちょっとよく分からないな。」
「妄言かなぁ?怖いねぇ、傑。」
「怖いねぇ、悟。」
「ピーピーうるせぇんだよ。」
「理玖、コイツやっぱ刺客か?」
「あー…もう、いいや、うん、ちょっと皆待ってて。里香ちゃんちょっと放してくれる?」

理玖って女が私の腕を掴んでグランドの隅まで引っ張った。なによコイツ、偉そうにムカつく…!

「放せよ!」
「あのさぁ、言ったよね?長く居たけりゃ余計な事言うなってさ。分かるよ、皆私のこと大好きすぎて嫉妬したんでしょ?分かる、私がそっちの立場でも同じこと思う。それでも私は庇おうとしたのにさあ…、ほんとね、」
「な、なによ、」
「呪術廻戦好きなのはそのままにしておいてあげるけど、わたるちゃんの今日の記憶は全部消させてもらうから。そんでもって強制送還な上に、私達の記憶からもわたるちゃんの記憶が消えます。綺麗さっぱりなかったことになっちゃうけど、自業自得だからね。2番。あ、映画の記憶もないからもっかい観に行きな〜じゃあね〜。」

そう言って理玖って女は私に手を振った。くらりと眩暈がして私はその場に倒れたらしい。体が…動かない。

「…う、」
「お客様、お客様大丈夫ですか?!」
「…え、あれ、」

目を覚ますと知らない床に倒れていた。…え、え!?なに?!なんで私こんな所に倒れてんの!?

「お客様!」
「あ…、」
「ご気分は?!」
「あ…、大丈夫です、なんだろ、貧血かな…?…あのここどこですか?」
「ガ〇トです。」
「…え、なんで?!」

どうやら私はトイレの床に倒れてたらしい。フロアに出ると私の友達が駆け寄ってきた。なんで私ここにいるの?てか友達もなんでいるの?!

「遅いよ!心配して見に行ったらぶっ倒れててびっくりした!」
「救急車呼んだよ!」
「え、なんでそんな大事に?ていうかいつここに来たの?!」
「は?映画のショックで頭おかしくなった?」
「映画?」
「は?劇場版観に行った後にここに来たんじゃん、なに、どうしたの!?」
「…え、待って、どうしよう、」
「なに?」
「どうした、頭打った?」
「…映画の内容、思い出せない…!」
「「マジ?」」

映画を見たという私の脳内には全くもってその記憶がない。でも半券はスマホのカバーに挟まれていた。嘘でしょお!?席取り合戦めちゃくちゃ頑張ってやっとのことで取れたのに…内容を全く覚えてないなんて…!

「次いつ見れるんだろう…、」
「「どんまい。」」




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真奈美様
【選択と宣託の番外編】
・デレデレの超先生夢主。元の世界から新たにミーハー女がトリップ。ミーハー女はキャラ達に媚びるが皆夢主が好きで全く相手にされず夢主を逆恨みするも最後はキャラ達にフルボッコにされる話。

真奈美様お待たせ致しました、20万hitリクエストありがとうございます!
こんな感じでいかがでしょうか…?
流石にキャラ達に(物理でも口でも)ボコボコは可愛そうなのでちょっと短気なミーハー女が自爆するお話にしてみました。
劇場版見た方は分かると思いますが五条悟のあの唇プル艶すぎてマジでヤバいですよね…。
お気に召して頂ければ幸いです。
全3件のリクエストありがとうございました!
またのお越しをお待ちしております!
いっぱいちゅきです!

赫



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