だからこれ、なんて乙女ゲームだよ!


え、なにこの子可愛すぎじゃない?私の手を掴んで歩く悟に、私はトキメキを覚える。なんか悟が昨日から私の手を掴んで移動するんだけど。え、どうした?そんなに私の事好きなん?え、でも好感度65%なんだけど、何?どういうこと?

「悟、昨日から変じゃね?どしたん?」
「何が。」
「いや、手。」
「は?」
「だから、手。」
「手がなんだよ。」
「手、ずっと繋いでるけどそんなに離れたくないの?そんなに私の事好き?アンタ可愛すぎじゃね?」
「ち、ちげえし!昨日みたいな事が起きたら困るからこの俺がオマエと一緒に行動してやってんだよ!」
「うわぁ、今日も絶好調だわ、かわゆい。」
「バカにしてんの?」
「いや、褒めてる。悟が可愛くてトキメクわ!」

そう言うと、悟の好感度が70%になった。…うん、チョロくないか悟くんや。いや可愛いよ、可愛くて好きよ。うへへ。

「あ、明日何時にうち来る?なんなら泊まる?」
「は?」
「いや、うちは許可貰ったから悟の家が良ければ泊まってもいいよ。私お泊まり会とかやった事ないからさ、正直楽しみなんだよね!だから泊まれるなら泊まりなよ!そんで桃鉄以外にも色々しよう!あ、そうだ観光したい!東京案内してくんない?」
「…いいけど。」
「マジ?やったね!」

私はガッツポーズをした。正直この世界に来て戸惑いもあるけど、それ以上にキャラと出会う事に嬉しさと期待を感じてしまっている。現にショタ五条もそう。ただクラスメイトととして友達になるつもりが、こうして手を繋いで貰えるくらい親密度が上がっているし。まだ悟以外に出会えてないけど、今後色んなキャラ達に会えると思うと楽しみでならない。…キャラ達って呼ぶのも失礼だな!今の私もキャラって立場なんだし。…あれ、そういえば悟には私の術式見えてるのかな?

「悟、私の術式わかる?」
「…いや、見えない。」
「マジ?じゃあやっぱりそういう縛りかー。術式の開示とか出来ないわけね、なるほど。」
「どういうこと。」
「なんかね、私も自分の術式の事を人に話せないみたいたんだよね。話そうとすると、………、今みたいに勝手に口閉じちゃうの。」

そして私の視界に表示された文字。

【あなたの術式を他人に話す選択はできません。】

「そんな事あんの?六眼でもその術式は見えないし、そもそもオマエはただ呪力纏ってるだけにしか見えねえし。謎多すぎだろ。」
「それな。」

ま、今の所困ってはないからいっか。放っておこー。

「悟ってさ、体術とか鍛えてる?」
「まあ。」
「マジ?私も鍛えたいんだけどさ、稽古つけてくんない?悟って将来的に高専に通うよね?必然的に呪術師やるっしょ?私も高専に通いたいし、今から色々鍛えておきたいんだよねー。あ、あと呪力のコントロールとか。」
「別にいいけど、俺はやるからには手加減しねえよ?」
「あ、うん、そこは覚悟してるわ。正直格闘技とかした事ないから最初はビビりまくると思うけど、よろピくね!」

よしよし、私の計画いい感じじゃん?最強の五条悟の友達になれたし、その五条悟に鍛えてもらえて尚且つ高専にも通う話もできた!私の計画はこうだ。私も最強とまではいかないけど、頑張って強くなる。そんでもってどうにかして天内理子暗殺を阻止、そして…そして五条悟が親友を殺す未来を変える。多分私にしか出来ないんじゃないかな、多分ね?多分よ?てかできるかどうかも正直分かんないけど!でも原作ファンとしては見てみたい気もするけどね。

「あー、授業だるくない?フケよーぜ〜。」
「別にいいけど。」
「いや、ダメだろ悟。義務教育とはいえサボりはダメだぞ。」
「理玖が言い出したんだろ。」

とりあえず今はショタ五条がいい感じに可愛さを残して成長するまで一緒にバカやっていこうと思う!いやー、最強でイケメンの友達の隣歩くの怖いから私も色々頑張ろー。

「名前、呼んでくれるようになったじゃん、えらいっ!」
「ガキ扱いすんな!」
「いや、ガキでしょ?」
「オマエもガキだろ。」

そう言われて思い出す。そう言えば選択肢に前世の記憶がある事を言う的な選択肢あったよな。…セレクト。

【五条悟はあなたの事をもっと知りたいようです。選択してください。選択すると呪力を30消費します。(残り呪力:60)】
【1.正直に前世の話をする 2.正直に自分の気持ちを伝える 3.なにもしない】

昨日も思ったけど、質問内容によって消費呪力量が違うのはなんだろ。…うーん、もしかしてだけど、選択する内容にリスクを伴う程呪力を多く消費するとか?蠅頭みたいな雑魚を祓うのにはリスクは少ないから10、昨日のよく分からんトイレの呪霊は下手したらこっちが死んだり怪我したりするリスクがあるから、50。…どうだろうかこの予想。合ってるといいな。それによって今後のセレクトタイミング気をつけないとだわ…。私が急に黙ったからか、悟が私の顔を覗き込んだ。やめろよビビるだろ。今はショタとはいえ、成長した悟がそんな事してきたら鼻血噴き出す自信あるわ。

「あー、ごめん、ボーッとしてた。」
「今術式使ってたろ。」
「あ、それは分かんのね?」
「何となく呪力が流れてる感じした。」
「あー、じゃあ使ってみよっか?」

【五条悟はあなたの事をもっと知りたいようです。選択してください。選択すると呪力を30消費します。(残り呪力:60)】
【1.正直に前世の話をする 2.正直に自分の気持ちを伝える 3.なにもしない】

1番。

【1.正直に前世の話をするを選択しました。呪力を30消費しました。(残り呪力:30)】

「は?頭打った?」
「ま、そうなるよね。でもホントだよ。前世の記憶あるんだよね。むしろ今も続いてる気分。」
「オマエ歳いくつよ。」
「23で終わったかな。それから今まで生きてるよ。…あれ、やばくない?トータルでいくつよ?!30近くね?!」
「ババアじゃん。」
「喧嘩売ってんの?」
「だから他の奴らとは違うんだな。」
「あー、やっぱり?溢れ出る大人の魅力的な?」
「ババアじゃん。」
「それヤメロ。言っておくけど、人間歳とったら皆ジジイにもなるしババアにもなんの!はい、この話おしまいっ!」
「フン。」
「あ、私の両親にもこの話してないから、私たち2人の秘密ね?」

そう言うと悟は小さく頷いた。頭上で75%になった好感度に、私は悟が悪い女に引っ掛からないか心配になった。え、マジで大丈夫?気を付けてね?



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