見せられないよ!


ドッキリ撮影も終わってカメラを止めた後、新幹線の時間があるため直哉君を見送った。お兄ちゃんはずっと無言で、めちゃくちゃ怒ってるのが見てわかる。傑くんはお兄ちゃんが無理矢理帰らせてしまったので、今は私とお兄ちゃんしか家にいない。ソファに足を組んで座ったお兄ちゃんと、その足元で正座する私。…うぅ…ドッキリなんてやめとけばよかった…。

「…あの、」
「……。」
「お兄ちゃん、あのね、ドッキリとはいえ、」
「どっちから。」
「え?」
「どっちから連絡したの。」
「…向こうから、コラボしようってエンスタのメッセージが来て、」
「で?ホイホイ誘いに乗って、俺に黙ってこそこそやり取りして、俺のいない間に部屋にあげたわけ?」
「…ごめんなさい、」
「…馨さぁ、どんだけ俺がオマエのこと好きかわかってやってんの?」
「…ごめんなさい。」
「俺以外の男にへらへらしてんじゃねぇよ。」
「そんなつもりは…、」
「馨は俺のなの。妹とかもうそういう次元じゃねぇの。」
「…うん、」
「…わかったら隣座れ。」

ゆっくりと立ち上がってお兄ちゃんの隣に座る。お兄ちゃんが私の体を抱きしめた。苦しいくらいに抱きしめられて、私はその背中に手を伸ばして優しくさする。

「…馨…愛してる。」
「…私も、お兄ちゃんのこと愛してる。」

私がそう言うと、お兄ちゃんが勢い良く体を離した。ビックリする私をよそに、お兄ちゃんは私の体を抱きかかえる。

「な、どこいくの?!」
「俺の部屋。」

部屋に着くなりお兄ちゃんは私をベッドに転がした。お兄ちゃんが来ていたTシャツを捲り上げて脱ぎ捨て、上裸で私の上に覆いかぶさる。どこにも逃げられない。

「馨、」
「…お兄、」
「名前で呼べって、」
「…さ、とる…、」

唇を塞がれて、割り込んできた舌が私の口内を暴れまわった。お兄ちゃんの手が私の頭を撫でて、やがて着ていたブラウスのボタンを外していく。止めなきゃいけないのに気持ちよさで頭がぼんやりとしてうまく体が動かない。気付けばフロントホックのブラも外されていた。恥ずかしくて手で隠そうとする私をお兄ちゃんは、

「馨、綺麗。」
「…っ、」
「愛してる、馨。俺の馨、」

さっきまでとは打って変わって優しい声で私の名前を呼ぶ。唇、頬、首筋、胸元、いろんなところにキスを降らせるお兄ちゃんに、クラクラと眩暈がした。私の胸を揉みながらお兄ちゃんが先端を口に含んで舌で転がした。初めての刺激にピクリと震える私を、お兄ちゃんはじっと目に焼き付けるように見ていた。恥ずかしい。恥ずかしいのに、大好きなお兄ちゃんが私を見ていることが嬉しくて、ゾクゾクと背筋が震える。

「ぁ…、」
「気持ちい?」
「…ん、分かんな、ぃ、」
「すぐ気持ちよくなっから。」

お兄ちゃんが私の耳に囁く。くすぐったくてでも気持ちよくて、私の口から今まで出たことがないような甲高い声が出た。お兄ちゃんの舌が耳の穴をくすぐって、時折息を吹きかけられる。ギュッと目を瞑ってお兄ちゃんの首にしがみ付いた私。お兄ちゃんの手がするすると太ももを撫でて、くすぐったい。スカートを捲られてショーツ越しに普段あまり触らないそこを撫でられる。

「っ、」
「顔真っ赤じゃん、可愛い。」

耳元でそう囁かれて、私は下腹部がきゅんと疼いた気がした。お兄ちゃんの甘い囁きが絶えない。

「愛してる、馨…、」
「おにいちゃん、」
「悟、」
「さとる…、」

キスの雨も止まない。触れるたびにバクンバクンと私の心臓が暴れまわった。お兄ちゃんが私のショーツに顔を押し付けて、ハッとする。やだ、ダメ、汚いから、そう言ってもお兄ちゃんはやめない。それどころか鼻先を割れ目に押し付けて大きく息を吸い込んだ。はぁ〜と吐き出した息がショーツ越しに温かく吹きかけられてまた、私の奥できゅんと震える。

「馨の全部、俺のだから。」
「ゃ…ぁ、」
「可愛い馨も、綺麗な馨も、恥ずかしがる馨も、全部俺の。」

ゆっくりとショーツを下ろされて、誰にも見せたことがないそこにお兄ちゃんは吸い付くようにキスをした。チュッとリップ音がして、初めての感覚にまた声が出る。頭が茹りそうなくらいクラクラと眩暈がする。お兄ちゃんが、私のそこを舐めている。ぬるぬると生暖かい舌が割れ目を舐めあげて、その上にある一際気持ちがいい膨らみを舐めあげた。ちゅぅっと吸い付いて舌でくりくりと弄られて、私はただ声を上げるしかできなかった。

「馨、初めてなのにトロトロじゃん。」
「んゃ、あぁっ!ぁ…はぁ、んっ!」
「可愛い。」

ぬるぬるぴちゃぴちゃと音を立てて、時折じゅるじゅると吸い付いて、私はだらしなくされるがままになった。突然下腹部に違和感を感じてお兄ちゃんを見る。目が合って、にっこり笑うお兄ちゃんが堪らなく好きで、愛おしくて、私は、

「ぅ…さ、とる、悟…、」
「なぁに、馨。」
「好き…、悟…、」
「俺も、馨のこと好き。」
「キスして、」

ちゅ、と唇が触れて、舌を絡めあった。下腹部の違和感が増す。時折ジクジクと痛みが走る。その度に眉を顰めれば、お兄ちゃんはまた膨らみをつついた。お兄ちゃんは手馴れてる。きっと経験が豊富なんだ。何かが私の中に入り込んできた、と分かったのは、お兄ちゃんがキスをやめてまた膨らみを舐め始めた時だった。お兄ちゃんの指が私の中に入っている。それだけでまたきゅんと疼く私は、きっとどこかおかしいんだ。くちゅくちゅと水音がする。それが私の中から聞こえる。時折ピクリと震えるところを、お兄ちゃんは執拗に攻め立てた。その度に私はまた声を上げる。それが気持ちいいのだと初めて知って、無意識に腰が揺れた。

「ココがいいんだ?」
「ぁっ!」
「可愛いね馨、いっぱい気持ち良くしてやるから。」
「はっ…あぁっ、んっ!」

気付けば私はぐったりとしていた。ただひたすら気持ちのいいところばかりを責められて、声の出るまま啼き続けた。お兄ちゃんがズボンを脱ぐ音を聞きながら、私はただぼんやりとその姿を眺めていた。ふと、お風呂の度に見慣れていたはずのそこに目が釘付けになる。パンツの中からはみ出して膨れ上がっていたそこに、私はこれからあれが私の中に入るのかと思うと怖気づいてしまう。だって無理だよ、普段の何倍なの?

「ん?勃ってるとこ初めて見るっけ?」
「…は、じめて…、」
「どう?初めて勃起ちんこ見た感想は。」
「…これが、入るの…?」
「入るよ。最初はちょっと痛いと思うけど、しっかり解したから大丈夫。ゆっくり慣らしてあげるよ。…あ、ゴムあったか?」

お兄ちゃんが引き出しを探る。その背中を眺めながら、やっぱりお兄ちゃんは経験があるんだ…そう思うとチクリと胸が痛んだ。

「あったわ。」
「…お兄ちゃんは、やったことあるの…?」
「ん?ないよー。」
「え、ないの?」
「なに、あった方がよかったわけ?」
「…ない方がいい。」
「AV見て抜いたことはあるけど、本番行為は初めて。やっぱ好きな人とヤりたいじゃん?」
「…私と、ってこと?」
「そ。じゃ、ゴム付けたし、挿れるよ。」

押し付けられたそれがぬるぬると入り口を滑る。ゆっくりと先っぽが入ってきたのが分かった。けれどズキリと走る痛みにギュッと目を閉じる。お兄ちゃんが私にキスをした。舌を絡め合いながら痛みに耐えていると、またくりくりと膨らみを弄られて体が震える。またズキリと痛んだと思えば、お兄ちゃんが小さく息を吐いた。

「やべっ、出そうになったわ…。」
「え…?」
「初めてだから馨の中キツキツ。気持ちい。」
「んっ、」
「全部入ったけど、まだ動かねぇから安心しろ。」
「…うん、」

ちゅっちゅっとキスの雨。お兄ちゃんは私が落ち着くまで何度もキスをして、名前を呼んでくれた。

「そろそろ大丈夫か?」
「…ん、大丈夫、優しくしてね…?」
「…どこで覚えたんだよ。」
「ぇ?ぁっ!」
「それ煽ってんだろ。」

ゆっくりと動き出したお兄ちゃんの首に腕を回す。中を押し広げるように出入りするそれに時折痛みを感じながらも、それは次第に快感へと変わる。

「馨…っ、」
「ぁ、お兄ちゃっ、お兄ちゃん…っ、」
「名前、呼べって、」
「ぁぁ、あっ…さ、悟…っ、んぁっ!」
「ん、いい子。」

ぱちゅぱちゅと肌がぶつかり合って、押し寄せる快感にただただ啼いた。

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