家畜が来る数時間前



……


焼ける。


「………なぁ、椿」


グチャ
悲鳴。
ブツッ


「まーくんをその汚い目に映した数、何回?」


ベチャ
悲鳴。
絶 叫。
枯れる。


「その回数分…何して遊ぼうか」


死ぬ。 
手。
裂 け る。
 死 ?

 鮮 血。
    濡
折 れ る。
 失  禁。


「へぇ…漏らすぐらい気持ち良かったんだ。…ていうか、今の何回目だった?」


涙と血で濡れた頬に触れる手。
嘲笑。

  激 痛。
 熱 い。
逆に  曲げ
失 禁   嘔 吐。



「遊ばれる側がきちんと数えてなかったのが悪いんだし…仕方ないよな」


悪魔の方が余程マシなんじゃないかと思える微笑み。
手袋をつけた指で腹の傷をぐちゅ、と抉られ、掻き出され、無理やり口のなかに濡れた指ごと突っ込まれる。


「どう?美味しい?…わけないか。こんな汚物」


寒い。
真っ 赤。
真 っ 赤?
真 っ暗。


グチャグチャ
冷たい。
腕が、脚が、頭が、鉄が、針が、糸が、内臓が、

ちんぽが、
絶叫絶叫絶叫。
眩暈。
頭痛。
失神。
泡。
折れ、もげ、治る、治った


「あーあ暴れるから、また一からやり直しになっちゃった」


絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫絶叫

嫌嫌違嫌違血違怖嫌嫌違嫌違血違怖嫌嫌違嫌違血違怖嫌嫌違嫌違血違怖嫌嫌違嫌違血違怖嫌嫌違嫌違血違怖嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌消


「ほら、気絶してないで。はい、いーち」

「ッ!!!がァあああ――…ッ!!!」


”…回数、ちゃんと数えてろよ。”

瀕死な身体と視界と…耳元でそう囁かれる低い声音を微かに捉えることのできた聴覚。
俺の血が止まるのをわざわざ待って、もう一度刃物を皮膚に当ててくる。

そして


「…――簡単には死なせない」


寒気がするほど冷たい瞳が、俺を無機質に見下ろした。


――――――――−―――−


「………ア゛がぁああアッ!(糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞
糞……!!!!!!!!!!!!!)」


汗が吹き出る。
涙が溢れる。
治りかけては何度も何度も与えられる痛みに神経が、感情が異常をきたす。


(…………”まーくんのため”か)

(…あ゛ー…!!いーよなぁ、てめえは。)


羨ましくてたまんねぇよ。
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