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目の前が真っ白になって、押し上げてくる快感に息が詰まった。
射精が止まらない。


「あ、ふうう…ッ、ううう…ッ」


そこをこりこりと引っかいたり、つぶされたりするたびにその快感に耐えきれずに射精してしまう。
やばい。何度目だこれ。
俺…これ以上イッたら死ぬかもしれない。

本気でそう考えるくらい何度もイかされて意識が飛びそうになる。

シーツが俺の精液でぐちょぐちょになっていく。
ぼろぼろと涙がこぼれた。

何、これ、なんなんだ…っ。
訳が分からなくて、怖い。


「ぐっちゃぐちゃ。三本入った」

「う、うそらろ…!!」

「ホント」


やばい。本当に舌が回らない。ナカに入った指をバラバラに動かされて、声が漏れるのを我慢するために必死にシーツに顔を埋めた。


「お、おれ、なんか、変…っ」

「大丈夫。下僕が変なのはいつものことだから」


酷いな!!

さらりと毒舌を吐く麗央を殴り飛ばしたい気持ちにかられる。
身体を支えていた手から力が抜けて顔から崩れそうになったところを、腰を支えられて身体を回転させられた。


「え゛」


向かい合う体勢で、麗央が俺の顔の横に手をついて覆いかぶさってくる。
至近距離で目が合う。
ま、まさか。


「この体勢、いや…、なんだけど、」

「…俺だって嫌だ」

「…っ、ならやめろよ」


麗央のことだから、どうせ俺が一番嫌がる体位でやるって意味なんだろう。

長年一緒にいるから麗央の考えてることなんて嫌でもわかる。

…俺の嫌がる顔を見るのがそんなに嬉しいのか。

それだけじゃない。
視界に入る麗央の赤黒いデカチンに、ぶんぶん首を振った。

(そんなでかいの、入らないだろ…っ)

顔をひきつらせると、麗央が濡れた亀頭を尻穴に押し付けてくる。
入口を往復するように何度か、その割れ目に沿って動き、


「…っ、ぅ゛、」


…不意に、ぐちぐちと音を立てて尻の穴から押し込まれてきた。

(怖い、怖い…っ)

挿入されるに従ってぬるぬるした感触が擦り、亀頭とそのちんこの形を鮮明に肚で感じてしまう。
奥に進んでくるにつれ、お腹が圧迫されて苦しくなる。
みちみちと肉を押し広げられる感覚。


「や、れお、やめ…っ、ぁ゛ぐ、――…っ!」


腰を揺さぶられる度に痛みで喉の奥から悲鳴が上がった。
びくびくと身体が痙攣する。


「キツ…っ」


でかく脈打つソレがナカを擦り上げながら往復しているのが分かる。
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