君を脅して脱がせてみる1
…夕暮れの色に染まった美術室
そう意識すればするほど、自分が普通じゃないことをしているのだと実感して、
僅かに残る理性を振り絞って逃れようと腰を引けば、その抵抗を嘲笑うかのように上下に擦る動きが激しくなる。
グチュッグチュッと鳴る水音と一緒に、身体が揺れた。
「…ッ、は…ッ、」
(…やば…っ、)
唇から漏れた声にしまった、と血の気を失くすと、オレの中心部を扱いていた手が少し止まる。
開かされた脚が、興奮によって上気した頬が、熱を帯びて汗を伝わせていた。
足りない刺激がもどかしくて、
まだソコに触れている手に無意識に擦りつけるように腰を押しつけると、クスリと笑みを零す気配。
「大丈夫だって。ばれないから」
「…〜〜〜ッ!!」
二重の綺麗な瞳を悪戯っぽく細めて笑う先輩に、ぐ、と唇を噛んだ。
(ああもう、)
(流され過ぎだろオレ…!!)
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