B

そんな俺の姿を目に映し、何故か興奮したように頬を赤らめた蒼に「可愛い」なんて囁かれて額に口づけられる。

頬に手が触れ、べっとりと白いモノがそこに塗り付けられた。


「ひっ………う…ぁ……ッん、」


泣きじゃくりながらびくりと震えた俺の後孔から、どろりと白い液体が零れてきてそれが太腿を伝っていく。

生ぬるい感触。


「ひ…っ、ぅ…ッ、ぁ゛あ…ッ」

「エロい眺め」


「精液みたい」なんて呟いて、ふ、と頬を緩めた蒼がナカの人差し指をクリームを掻き出すようにしてぐちゅぐちゅと動かした。

ただクリームを掻きだしているだけの動作なのに、その指がやけに狙ったように弱い部分を擦ってくるから、びくびくと性器が震え、尿意が込みあがってくるのを感じる。

何本もの指をばらばらに動かされ、内壁に強くゴリゴリと擦りつけられた。


「ん…っ、ふぅ…っ」


弓なりになっていた背中に、力が入る。
指を動かすたびに、ナカに入ったソレがどろどろとあふれ出してきた。


「まーくんの体温があったかいから、溶けちゃった」

「…っ、ひど、い…ッ」

「ちゃんと全部食べてくれないと、だめだよ?」


再びケーキを指ですくって、また後孔にぐちょりと入れられる。
反射的にぎゅうと指を締め付けるソコを見て、その度に蒼は俺が「喜んでいる」なんて勘違いをする。

嬉しかったのに。

蒼が、俺のためにケーキを作ってくれたんだって聞いて、涙が出そうなほどうれしかったのに。


「孔が指をぎゅうぎゅう締め付けてくる。美味しそうに飲み込んでくれてるみたいで嬉しいな」

「おい…ッ、しく、なんか…っ、ない……!!ん…ぅっ……」


悲しくて、悔しくて、ぽろぽろと涙を流す。
なんでこうも俺と蒼は、意思を通じ合うことができないんだろう。


「素直じゃないな、まーくんは」

「ひぁ…ッ、やめ…っ!!て、ぇ…っ!!」


どろりと白い液体の零れるその部分に何かぬるっとしたものが触れてくる。
濡れた感触にびくりと身体が震えた。


「…ッ!?ぁ、や、ふぅ…ッ、んぁ…っ」


くすぐったい。
濡れたさきっぽに輪郭をなぞられ、ゾクゾクと身震いする。
背筋が痺れたような感覚に陥った。

(…舐められて、る…?)

後孔の入り口辺りから太ももにかけて、時々わざと吹きかけられる熱い吐息と一緒に舌が這う。


「き、た、ない…っ、て、やめ…っ、」

「…汚くない」


ぶんぶんと拒むように首を振ると、拗ねたような声が返ってきた。
濡れた舌が後ろの孔に入り込んでチロチロと舐められたら、「っ、は、ぁ…ッ、」ビクビクと甘く腰が勝手に動く。
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