C

舌を離して、ペロリと口の中で舐めとったものを飲みこんだ蒼が「甘い」と何故か苦々しい表情で呟いて身体を起こした。



(…そういえば、甘いの好きじゃないって言ってたっけ)


そんなこと考えている間にも、どろりと後孔から出た白いソレが太ももを伝って垂れて、その感触に声が漏れた。


「まーくん」

「ひゃ…っ」


蒼の声に反応して俯いていた顔を上げてそっちを向こうとすると、冷たい手に腰を掴まれて、あまりのその冷たさにびくっと身体が跳ねた。

何かが、ちょこんと後孔にふれる。



「ぇ…っ、ひぁ…ッ?!」

「白いのがいっぱい出てくる」

「あ゛ひ…っ、だめ…ッ…やめ…ッ、ひ、ぁあッ、!は…っ、」


悲鳴のような嬌声が口から上がった。

当然、だろう。
いきなり何の前触れもなしに、後穴に今までとは比較にならない程のでかいモノが入ってきたんだから。
解された尻穴の割れ目を押し分けてぐちゅううと潜り込んでくる亀頭の侵入に声を漏らす。


「いれ…ッ、ない…っ、れ…ッ!ぁ…ッあ゛ああ…ッ!!」


ずぶずぶと少しずつ入ってきていたそれに恐怖を感じて、俺が嫌だ嫌だと首を横に振っても、勃起した肉棒が進むことをやめるわけもなかった。

肚の中に感じる途方もない圧迫感。質量。


(…くる、しい…)


ぐちゅりと音を立てて、ナカに入っている白いソレを零しながら蒼の赤黒く勃起した肉棒が入ってきた。
とろとろに蕩けて汗ばんだナカが、彼の性器の形に合わせて拡げられていく。
硬く濡れたモノに狭く柔らかい肉をこじ開けられる恐怖。

顔は青ざめているはずなのに、どうしてか身体は熱く火照っていて、とろとろに蕩けた腸はぐねぐねとうねりながら彼のものを受け入れようとする。


「ぁ…ッ、は…ッ!!」

「ほら、見てまーくん。クリームと一緒に俺の性器も美味しそうに咥え込んでる」

「ん…ッ、うそ…ぁッ、ひぃん…ッ!!やめ…ッ、だめぇ…ッ!!」


ゆっくりと焦らすように挿入されていた肉棒がズドンと最奥に当たった瞬間、一気にぬちゅう…っと引き抜かれた。


「は、ぁぁ…っ」


本来は排便をするための腸内にモノが押し込まれては抜かれる。
その排泄欲求を促すような感覚に震えている間に、ぐちゅっと再び濡れそぼった孔をこじ開けられた。

ぬちゅうっ、ぐちゅうっ。
素早く後ろから何度も引いては突き入れてを繰り返してくる。

腿と下腹部が小刻みに震えるようになると待ちきれないというように、その後孔の最も敏感な部分に亀頭を何度も擦りつけてきた。


「ぁっ!は…っ、あ゛!ひぅ…っ!ぅ、ん!」


パンパンと卑猥な淫音を立てて腰を打ち付けられ、角度を変えながら乱暴にナカをかき回される。
バックで強く挿入されるたびに、膝に力が入らなくなってベッドに倒れ込みそうになった。


でも


腰を掴む手と、手首から伸びた鎖がそれを許さない。


「ぁう…ッは…ッ!!、ああ゛!!あ゛…ッ!」


クリームの甘い匂いが部屋に一層充満する。
後孔の性器を包み込む、自分の肉がひくひくと痙攣した。
狭い肉襞の一枚一枚が侵入を防ぐかのように抵抗するくせに、総て埋まりきると自分の意識なんて関係なく、途端に離さないようにと吸いついてしまう。


「アァッ!やめ……ッ!はげし………あァッ!」


ぐちゅっ。ぬちゅううっ。ぬぷっ。

その激しい律動に合わせて身体が揺れる。
ぐちゅん、とその性器がより強く前立腺を押しつぶしたとき、全身がびくりと震えて欲望を吐き出してしまった。
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