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…それで多少は動きが小さく封じられたけど、だからといって肚のナカを掻き回す指の動きは容赦ない速度と的確さのままで、


「先程仰られたお言葉通り、」

「ぁひ、ン゛ン゛っ、!」

「音海くんが今ここで俺に性器を扱かれ、後ろの穴のナカを指でまさぐられてヨガりながらイくところを"同級生の誰か"に見られたとしても、『先生』である俺にはどうでも良いことですから」

「…っ、ん、ぁ、あ゛…っ、そんな、のひど…っ、や、やだ、や、だ…っ、」


その言葉に、火照ったはずの体から血の気が引いていくような感覚におそわれた。


「ン゛ン゛ン゛!ひっ、ぐ…」


オレと違って余裕綽々なさっくんにすがりついて、お願いだから、やめてくれと懇願する。早く指を抜いて関係ないオレのことなんか放っておいてくれと涙ながらに訴える。

けど、恐怖に捕らわれる意思とは反対に、温かく湿っている粘膜を二本の大人の男の指でグチュグチュ音を立てて擦られ、抜かれる度に肉壁がギュウギュウ締め付けて離すまいと抵抗する。


「ばれたくないなら、イッちゃだめですよ」

「――っ、む゛ン゛ぅ゛っ!?!?」


微かに笑う気配。
吐息まじりに耳元で囁かれ、首筋を舐められながら弱い前立腺をピンポイントにほじくりかえされれば腰を折って悶絶した。


「…っ!ぁ゛…あ…あ、」


細腰をがくがくと打ちふるわせ、涙に歪めた顔を左右に振り続け、上半身を波立たせた。

(イッたら絶対に気づかれる。見られる。だから、だめ、なのに、)


「ひぅ゛ン゛ン゛…ッ!!ぃ、ぎ…だくな…ッ」


ヌチュヌチュズチュ!

イキたくないイキたくないとネクタイを噛み締めた口の中で呟いて、啼きながらなるべく大きく動かないように耐えた。

どっちにしろ抱き締められてるような体勢だから逃げれるはずないんだけど。

マグマみたいに熱く蕩けた肚のナカを指でにちゅぬちゅ好き放題にかき回され、ちんちんのイイところを丹念に扱かれ、びく、びく、と股間から脚にかけて小さかった痙攣が一瞬で大きくなっていく。


「…っ、はぁ、っ、ぁ――っ、も、ひ、…っ、く、…ひ、イ、く、」


いつ桃井が来るかとか、聞かれたら見られたら、とか最早そんなものどうでもいい。

ビクンビクン、と甘い感覚にすべてをゆだね、唇の端からよだれをこぼしながら全身が大きく痙攣しそうになる、直前、


「…っ、い、…ぁ、…あ?…な、んれ…?」


……残酷にも、手の動きが止まり、離れていった。

ぼろぼろに泣きながら、もう指は触れていないのに、前後左右に腰を振り、無意識に誘うような動作をする。


「どうして欲しいですか?」

「…っ?!」


汗でびっちゃりになったおでこ。
そこに触れるように前髪をあげる指先と、オレにしか聞こえないようにすぐ耳元で囁かれる低く掠れた声音に、のろのろとしか反応できない。


「は、は…っ、…ど、う、って…?」


口からグチュグチュになっているネクタイをぽとりとおとし、問いかける声を同じく小さくした。

イキそうでイけなかった痙攣でびくびくとナカをうねらせ、腰をひくつかせ、体を跳ねさせながら、上を向く。

…と、


「貴方なら、ご存じでしょう?」

「……っ、」

「どうすれば俺を満足させ、今のこの状況下で上手に利用できるか」


――ゾクッとするほど、瞳が暗く陰って、優しい表情をしたさっくんに、

心底、酷く愛おしそうにすーっと頬から唇にかけて撫でられた。
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