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一瞬、涼が何を言っているのか、わからなかった。
わからなくて、だけど薄々どういう意味かを知って、だけど知らないふりをしたくて、

体を震わせるオレに、


「うん。先生は今頃女子に、夏空は僕に、それぞれペニスを挿れて、抜いたり差しこんだりして、ぐちゃぐちゃーってたくさんきもちいーセックスをする」

「…っ、」


さらりとそう言って、にこっと笑った。

横たわっているはずなのに、酷いめまいを感じて、目の前がぐちゃってつぶれる。180度、回転した後みたいに、思考がまとまらない。景色が大げさだと思うぐらい、ぶれた。


「まだきっとヤッてるだろうし、セックスの時間まで二人とも一緒なんて、先生と夏空はやっぱり執事とか家族って関係以上の何かでつながってるんだねー。これで安心した?」


思考が、追いつかない。

というより、むしろ凍って、どうしたら良いか滅茶苦茶になって頭が真っ白になった。


「ど、して、女、…ぇ、?…ヤ、ッて、…って、なん、で、…?」

「さっき見たんだよ。だから僕は安心してこっちに来れた」


(…”見た”…?…”さっき”、って、…)


つまり、女子は、


「…もも、い…?」

「もちろん」

「…っ、」


強張った唇が、震え、身体が冷え、て


「じゃ、始めよっか。…ふ、…ん、しょ…」

「…ぇ、?…ぁ…っ、」


ズブズブ…

掌で固定された状態で腰を落とされれば、ぬぷぷと淫音を立てながら、自然と反り立っているちんちんに触れるぬくもりと重量が増えた。

(涼の、お尻の中に、オレの、ちんちん、が、入って、い…っ、)


「ちょ、っと、まっ、ぅ、ぁ、…ひ…っ、」


オレの意思とは無関係に濡れて硬い亀頭がそのヌメヌメとした柔らかくて狭い粘膜を拡げ、埋まろうとしていく。

にゅるぅ…、


「…っ、ぁ、う、う…」

「は、ぁ…は、は、きもちーでしょ?」


頬を薄紅色に変えて目をぎらぎらとさせながら腰を緩く振っている涼に答える余裕なんか、ない。

見られたくなくて、両方の腕で顔を隠せば、それを無理やり引きはがされた。


(ちんちんが、食べられ、犯されて、る…っ、)


初めに感じたのは怖いっていう感情だった。

それに、今ちんちんが入ってる場所、そこは肛門で、普段涼がうんちを出す、とこ で、

今更怯えて伸ばした手に、掴んで縋れるものは存在しない。
涼のぬるぬるしてグチャグチャに濡れた肉襞が、亀頭から根元に向かって飲み込んでいく。


「ぁ、ひ、ぅ、あ…っ、」


包皮がめくれて出た真珠みたいなちんちんのさきっぽ、特にびりってなって敏感で凄く弱いその部分が、柔らかい粘膜にヌヂャヌヂャ擦り上げられる。

股間から生じる感覚が足先、脳天まですべての神経を犯す。侵食する。

ちんちんが、グチュぅって音を立てて男の股の間の穴…肚のナカに呑まれて見えなくなっていく…恐怖。

ぬちゅ、ぐちゅぅうっ、グポポ…


「は、ぁ、あ…、っ!」


身体が、考えるよりも先に仰け反った。
自然と顎が上がり、開いた唇から吐息が零れる。
汗が滲み、身体が熱くなって、呼吸が荒くなった。
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