12
Tシャツの隙間からいつの間にか入ってきていた手にも、薄いぺったんこ胸をやわやわと揉まれる。
指の腹でぷくっとしていたちくびのせんたんをこりこりされ、ぐにゃっとされ、もっともっと甘く脳が蕩ける。
飲みこみ切れなかった涎が唇の端から零れた。
「さっく…っ、ぁ、は…っ、ぅ…っ」
いつもしているように、こういうことをするときは少し怖くて、後ろからちんちんを擦るさっくんの腕の服のすみっこをぎゅっと握ってしまう。
「夏空様、脚の力をもう少し抜いてください。攣ってしまいますよ」
「…っ、わ、わ、か、って、る…」
ほんのりと冷たさを感じさせる歯に耳突を甘く噛まれながら言われた言葉に、唇から熱を帯びた息を漏らしつつ息も絶え絶えに頷く。
まえに、いわれた。「脚ピン」するとイキやすいけど、くせになってしまうって。
「は、ぁ…っ、…ぅ゛ーっ、ぅ、ひ、！…きょ、う、さっく、な、んれ…っ、」
いつもより触り方が優しい。
優しすぎて、イケそうなのに、むずむず感覚だけが増える。
弱いところを良い感じに刺激され、イケる、と思ったらまたさわさわとした触り方に戻ってしまう。ちんちんのしたの袋も手の中で転がされ、身悶える。
いつもなら少なくとも一回はイケてるはずなのに、まだ一度も達せてない。
…にも関わらず、
「我慢汁…凄い量ですね」
「っ、」
わざとだ。
わざとさっくんはオレがイケないようにしてるんだ。
クス、と笑いを零しながら囁かれた台詞に、ただでさえ熱い頬が更に熱くなる。
ちんちんと擦る指から出るクチャクチャ音は既にグチャグチャ！レベルに水音を増し、どろどろと我慢汁を汗みたいに出しまくっていた。
……後ろから抱く様にしてされているから、顔は見られてないはずだ。
でも、こんなに身体が密着してくっついてたら、
「…っ、ん、ん…」
……オレの息が荒くなってることとか、赤くなってるだろう頬や耳とか、身体のびくびくが大きくなってることとか、全部がばればれだと思うと、顔を見られるよりももっと凄く恥ずかしい。
それに、さっくんの色気を漂わせた声音が、言うのも恥ずかしいレベルの台詞でちんちんの変化を耳元で囁いてくるから余計に意識してしまう。
勝手に腰が揺れて、手にちんちんを押し付けるような体勢になってしまう。
「素晴らしい腰の動きでございます」
「っ！！」
きちんといつも教えられてることを実施されて偉いですね。なんて、教えてもらったから、とかじゃなくて、単純に気持ちよくなりたくてしてしまった行動を、そんな風に言われて負けず嫌いな部分が出る。
「わ、わざと恥ずかし…い、いいかた…ッ、」
言われたからといって、腰をひくのはなんか負けた気がする、し、気持ちよくなれないしで、どうしたらいいかわからなくて怒ったような言い方をしてしまう。
もっと触ってほしいというように、脚が最初よりもだらしなくもっと大きくひらいていた。
そして段々と高みにのぼっていくにつれて、自然と脚に力が入る。
「は…っ、は…っ、」
「…夏空様」
「…っ、ん…ッ、な、に…？」
「俺の手で感じていただけるのは大変嬉しいのですが、そのように太腿を閉じて熱中されてしまうと…」
「…っ、ぁ……」
見ると、両あしがオレのちんちんを扱くさっくんの手を挟んで、膝同士を擦り合わせていた。
「ご、ごめ…っ、」
ばっと大げさなほどに脚を開くと、すごい恥ずかしい格好になった。
「ふふ。俺としてはこの上なく幸せな光景ですので、あまり気になさらないでくださいね」
「…っ、ぅ、…なに、いって…んぅ…っ！は、ぁ゛、」
いい子に与える餌、みたいに、突然少しだけ速くなって手の動きが再開された。
膝をくっつけたらだめなのに、手を挟んじゃうのに、
触られる度に太腿に力が入って、膝が中心に寄ってきてしまう。
あまりの快感に膝同士がぶつかりそうになって、その度に必死でさっくんの邪魔をしないように脚を拡げた。
…そして相変わらず、狙ったようにイキそうになると動きが一気に遅くなる。
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