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怒ってない。良かった。

約束を破って勝手な行動をした俺を、ここまで迎えに来てくれた。
それに、心配までしてくれたんだ。

(…嬉しい。幸せ)

彼が好きでたまらない。

頭を撫でてくれる手がすき。
その綺麗な顔が好き。浮かべるどの表情も好き。全部が好き。

今、抱きついたらだめかな。
ぎゅってしたい。
抱き締めてもらいたい。


「優さん、寂しかった。大好き」

「…何?外で甘えるなんて、珍しいね」


本能のままぎゅーってする。
綺麗な首筋に顔を埋めながら素直に思いを吐き出せば、頭の傍で少しの驚きと可笑しそうに笑みを零す気配がした。

優さんの感触と香りでいっぱいだ。
あったかい。優しい。大好き。


「時間も遅いし、そろそろ帰るよ」

「…ん」


足取りがふらつくのを支えてもらい、ぎゅうってしながら歩く。
ドアを開けてくれて、その、車の中に入ろうとして


「る、流羽君…!」

「…なに?」


気分が暗くなるのを感じながら、返事をする。
けど、振り向きはしなかった。

…気づいていた。

さっきから、すぐ近くで

……優さんに、見惚れるように視線を奪われている人がいることに。


「…さっき話してたのってその人のこと…?」

「………」


優さんの服を掴んだ手に、無意識に力が入る。
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